2017-01-01から1年間の記事一覧

吹雪

『マイルーム』 9月も終わりになります。 体力を奪う暑さの毎日だった真夏から 一ヶ月ほどの時間が過ぎると 過ごしやすい気温に変わりました。 朝晩の温度差に注意するようにとよく言われますが 昼間は涼しい日陰を探すことが多いため 私には、他の人よりも…

真璃

『未来の夢』 運動会よ! 必ずマリーにも 活躍の場面がやってくる あの運動会。 それはたくさん練習したダンス? 自慢のしなやかな駆け足? みんなの先頭に立つ鼓笛隊の指揮かも! フェルゼンも大変ね。 どんなときも見所ばっかりの恋人を持つと。 そのため…

さくら

『うんどうかいのおしらせ』 ふうふう汗をかいたおひるをすぎると ひゅうぅーと音がして さくらはふるえる。 そうすると、なんと いっぱい走っても いっぱいれんしゅうしても ものすごくかけっこが上手になったつもりでも こころぼそくなってしまうの。 もし…

ヒカル

『旅人』 半袖、Tシャツ、短パン、ミニスカート。 身軽な格好が だんだん似合わなくなってくる時期。 外ではあまり体を冷やすのは嫌だし いちおう人目も気にしないと。 まだちょっと暑い時間もあるけどしかたない。 いざとなったら上着を脱いで荷物になるの…

青空

『つめたいおおもり』 せんぷうき つめたいの。 えあこん つめたいの。 なにがでてきて つめたくなる? それは おおかぜ そよかぜ みなみかぜ。 かぜがでるよーっ。 あついときも さむいときも つめたいかぜをだすよ。 えらいおしごとだよ。 まいにちまいに…

『フラッグ』 押入れの奥から出てきた くるくる巻いた白い旗。 もうひとつ派手な赤い旗。 きれいに袋にくるんであって 中身はほこりもかぶっていない状態だから すぐに使えそうなの。 こんなに丁寧な保管の仕方ができるなんて ただものではないわ。 蛍姉さま…

星花

『夏のお話』 今日も朝からぐんぐん暑くなりました。 強い日差しが差す中を これは大変だーとみんなで騒ぎながら出かけました。 また暑さには気をつけなきゃとか 帰ってきたら汗びっしょりで着替えないとなんて なんだか不思議と楽しくなって話をしていたの…

立夏

『スマイル』 ついに通り過ぎていったねえ。 これで夏の終わりの台風になるのかな? それとも、今日みたいな暑さが続いたら 夏なんてずっと終わらないみたいに たまの土砂降りとすがすがしい青空がくるくる入れ替わってばかりいるかも。 ゆうべ、ベッドの軽…

小雨

『小さな希望』 早くから台風の影響を受けると考えた 海晴お姉ちゃんの予報は惜しくも当たらなかったようで 雨も風も朝からとても弱く 一瞬、台風が近いなんて忘れてしまうほどになることも。 すぐには危険なことにならなくてよかったと 海晴お姉ちゃんは複…

海晴

『大事なもの』 私たちの街にも 台風が近づいています。 ぽつぽつ降りだった雨や風は 時間と共にだんだんと強くなり これからの激しさを予感させる。 夕方の窓から眺めた雲は まだ薄く明かりを通し 今すぐに大雨を呼びそうではなかったわ。 明日の朝にはもう…

春風

『デザイン開発中』 寒くなったり急に暑くなったり 朝昼晩、落ち着かないお天気のこの頃。 ちょうどよく気温に合わせた服を ぱっと用意してあげられたら かっこいいですよね! 簡単なことではないかもしれないけれど 試しにやってみようとする やる気のその…

『迷い道』 お兄ちゃんは、ちょっと時間が空いたときに 何からはじめるのかな? 雨模様で少し寒くなり みんなが夏服の片づけを始める日には 蛍はお手伝いできることがあまりなく── 日曜日には、これから台風が来たら困るなって思って 両手に多めの買出しと、…

さくら

『ひざ』 さくらにあって お兄ちゃんにもある ちょっといいもの。 ひざ。 とおくまで走ったり ならんで座ったり 転んでぶつけたり まくらにできたりするの。 ちいさなさくらにも そんないいものがあるなんて! お兄ちゃんのひざ 座るとたのしいな。 まくらに…

真璃

『ねがいごと』 マリーはもうお姉さん。 小さい子とは違うの。 多少は一緒になってはしゃいだりするけど おもちゃが欲しくて泣いたり あんまりしない。 危ない遊びをしてしまって みんながあんまり行き過ぎたりしたらたしなめるほう。 だってマリーがしっか…

観月

『かなしみ』 ううむ…… 困ったな。 久しぶりに暑さが戻ってきたから。 みな油断してすっかり補給を忘れていたので 冷蔵庫にひとつもアイスが残っていない。 あるのは水ようかんばかり。 山になって積まれているばかり。 きれいな花が咲いた絵柄のふたの水よ…

『プライベート』 暑く長く自由だった時間は終わり いつもの変わらない日々が続く。 私はそれでいいの。 寂しいことも、とてもうれしくて胸が熱くなることもない。 ただあの人と毎日会える それだけで。 でもね、どうも立夏ちゃんはまだしゃっきりしてなくて…

『プレッシャー』 台風が近づいて 遠くの街では強い雨も降っているそうです。 だけど今は私たちの住むところはまだ 穏やかにゆったりしてお天気の変化も少なく ただ、きのうまでの暑さがすっかり和らいで 音楽を聴きながら片付けをするにも 運動会の曲にのり…

海晴

『夏の終わりに』 楽しかった夏休みは 真夏の雨のように…… 一瞬の稲光のように 終わってしまうの。 強くまぶしく照り付ける日差しも 静かな月の夜の涼しい風も 冷蔵庫で眠る宝物のアイスも何もかも 太陽が一休みの頃あいを見つけてゆっくり傾けば もうどこに…

吹雪

『ワンツー』 夏休みの宿題は 学年がひとつ進むごとに増えていくもの。 夕凪姉が忙しそうなので 今日の部屋の片付けは 星花姉を手伝う私と二人で行います。 汗をかいて着替えたり 暑くて脱いだり 理由もなくながめたり 辺りに散らかった服を 適切に処理して…

星花

『君がいるなら』 楽しい時間は早く過ぎ去るもので がまんして続けると決めた宿題の時間はのろのろして進まないと よく夕凪ちゃんは言うけれど。 星花もたまにはその通りだって賛成していたけれど。 もう夏休みの最後のお楽しみだったお祭りまで昨日の日曜日…

ヒカル

『大きくなっても』 あれはまだ 手を離して歩くと迷子になるって やんちゃで心配をかけてばかりで ずっとまわりをはらはらさせていた頃。 長いお休みが始まると あまりに果てしなく遠くに 休日の終わりを思っては もうそんなにはるかな彼方の日なんて 決して…

あさひ

『あむぅ』 むむっ むーん むっ! あばばぁ…… ふうんわっちゃー ころころ。 そよそよ〜 ごろんごろん。 ふーわー! ふわわわー! じーっ じろじろ きゃっきゃっ! ぶばばばばっ! あぶぅ! (あつくて あつくて むんむんしている。 みんな…… ひかげでねむっ…

『送り火』 そう── 私たち家族の誰もが感じているとおり 確かに夏休みの終わりは迫っている。 白い雲が浮かぶ窓のそば、8月のカレンダーに 窮屈そうに並んだ残りの数字たち。 彼らの全てが一瞬まぶしく輝き また、全てが例外なく、音も残さず消え去る運命に…

小雨

『くもりの日』 やさしい風が吹いています。 今までの強烈な 晴れ、雨、すごい風などは 忘れてしまえるような 薄く雲のかかるお天気。 お休みの間は小さい子のお手伝いも盛りだくさんで ほうきでお掃除するのも変わらぬ日課。 お掃除が終わるとすごい駆け足…

立夏

『床が友達』 ふぅ ふぅ ぼえええ…… まいにち楽しいことを探すリッカだよ。 このごろ暑さが続いて それでもう はしゃいでもはしゃいでも あー ねむぅい。 体がお昼寝を 求めているよぉ…… お盆になって ご先祖様にだらしないところは見せられないと 海晴お姉…

青空

『ひも』 ながーいひも あかいひも おどるひも うたうひも はしるひも。 きらきらの ひも。 おとどけものが じゃんじゃんとどく なつやすみだから ほたがいそがしい。 そこらじゅうに ひもがころがって そらがひもをみつけるの。 うわーい! そらのおうちは …

春風

『見知らぬ舞踏会』 東にお祭のうわさを聞いて 盆踊りに向かい 西に太鼓の音が聞こえると 盆踊りをして帰ってくる 夏休みの子供たち。 体を震わせる太鼓の音と 明るくてどこか物悲しい笛と鐘が びりびりきて ぴったり体に合うのだと聞きました。 今日もまた …

虹子

『フルーツとわたし』 どうしましょったら どうしましょ。 なつのあつさでへろへろなの。 はりきってみても たのしくっても ふー ひとやすみ。 こかげにこしをおろして みんながおつかれ。 きょうのよていは── おひるね、まだかしら。 プールのおじかんは? …

夕凪

『5月をつかまえろ』 雨が降ってやんで くもって晴れて すべって転んでの 一日だったね。 勢い良く生えてきた足元の草が濡れて もうそのへんの靴ではとてもかなわない。 元気な子供はなすすべもなく 走り回って足をとられるしかないんだよ! 晴れたときにき…

綿雪

『キネマの天地』 大きなショッピングモールに 大きな映画館があるの。 上映中の映画をお知らせする看板が並び 広い入り口の向こうには パンフレットやグッズを販売するお店と ジュースとポップコーンと 映画をますます楽しめるおいしい品があるお店、 そし…