虹子

『フルーツとわたし』
どうしましょったら
どうしましょ。
なつのあつさでへろへろなの。
はりきってみても
たのしくっても
ふー
ひとやすみ。
こかげにこしをおろして
みんながおつかれ。
きょうのよていは──
おひるね、まだかしら。
プールのおじかんは?
すきなジュースのいろが
どうぶつのコップにはいって
やってくるでしょうか。
おにいちゃんは
あついひをすごしている?
ながいおやすみは
どうしてる?
あついにじこが
みにいくよ。
あついあついころに
ゆらめくしんきろう。
せみのこえがふりそそぐ
おおきなおとのトンネルを
ころがりながらとおりぬける
そんな
たびをするにじこ。
おつかれのこが
はしってゆく。
ふくをきなさいって
おいかけられて
はしってゆく。
どこまでも
どこまでも
おにいちゃんをめざしてゆくよ。
あつさのなか
へとへとにつかれているかもしれない
おにいちゃんのもとへ。
みつからなくても
さがすもーん。
いつまでだって
あるいていい
だってきょうは
なつやすみでしょう!
さあさあ
にげろ!
さあ
つかれろ!
ときどきおやつをたべながら
おにわでみずしぶきをばんばんとばし
ひとときも
やすまないのが
なつやすみ。
あつくてね、
おにいちゃんが
おうちのどこかにいるからね。
そしたらまいにち
にじこがおやつをとどけにいったり
とちゅうでつまみぐいをします。
おにいちゃん!
どこ?
みてみて、
おさらのうえにももがある!
にじこがかけて
もちはこぶおさらのうえに
ももが!
おねえちゃんがななつにきった
ももがある!
おにいちゃんと
にじこと
ももがある。
ついでに
あつすぎるなつやすみもある。
こうなったからには
しかたがないね。
することはひとつね。
おにいちゃん
にじこがいるどこかへ
はしってみてね。
あついあさ
あついおひる
あついよるに
たまにみずしぶきをあげて
にじこをさがせ!
ここだよ、
あそこだよ、
すれちがったりして
まってるよ。