『待っていた日はやがて来る』
もうそんな日は
ずっと来ないかもしれないと──
もしも、やって来るとしても
はるか遠い先のことかもしれないと
なんとなく──
そう思うことが
子供の頃より増えたように思う時もあるけれど。
毎日をなんだかんだ
忙しく過ごしているうちに
いろいろなことがあって
たまに時間を忘れて
いつのまにか
遠くに来たような気がしているうちに
もうすぐ連休だ。
前のお楽しみの──
春休みからしばらく経ったようで
またしばらく
家族でにぎやかに過ごすことになる。
やっぱり今度も
追いかけ合って走り回って
疲れて眠り込む日を
重ねたり──
なかなかじっとしていられなかったりするだろうか。
それとも、初夏のあたたかさで
少しは休むことも覚えて
ゆっくり過ごす時間も増えるかな?
ここしばらく、連休にかこつけて
隙を見つけては踊ったり歌ったりしている子供たちの様子を見ると
これはどうも──
とも思う。
でも、もっと心配なのは
私もなんだか
楽しみにしていて──
どきどきしているみたいで。
このまま、夢中になって
連休を楽しむあまりに
なかなか普通の毎日に
戻れなくなってしまったらと。
そんなことを今から考えてしまっている。
しかたないと思うんだ。
だって、私だって
まだかなって待っていたのは確かなことで──
ああ、本当に
捕らわれてしまうみたいに
戻れなくなってしまったらどうしよう。
そうしたらオマエは助けに来てくれるのかな。
それとも一緒になって捕まってしまうか──
いつか──
私たちのところに
とんでもない経験をする機会が訪れるのかもしれないと
この騒がしい家で過ごすうちに
学んでしまった──
あとは、そんな日々から帰れるかという問題だけだ。
こればっかりは──
何度繰り返したって、わからないと言うしかないって
なぜかいつも、
そんな気持ちになるんだ。