海晴

『三連休』
うーん
むにゃむにゃ──
穏やかな気候の日が続き、
若い子たちは食欲の秋を満喫するのにせいいっぱい。
日頃から頑張ったお姉ちゃんは
いい気分で、だらだらごろごろすることでしょう。
それでは良い連休をお過ごしください──
とはいっても
張り切って何かする予定はないものの、
眠るだけで終わったらやっぱり後から
もったいないような気がするかもしれないな?
何か──
すぐ読めて、しかも読書の秋を堪能した気分になれるような
ちょうどいい本だとか
三日でスタイルがよくなる運動だとかで
連休明けのお天気お姉さんが
日本中のみんなにかわいいねと言ってもらえて
弟くんも鼻が高くなるような──
そこまで望むのはさすがに欲張りすぎとしても
何かこう──
怠惰に過ごした日々の言い訳くらいには
なりそうなイベントは
起こせないものか!?
こういう時に、間違いがないのは
好きな人と食事に行く、
好きな人と映画を見に行く、
好きな人と買い物をして
一緒に選んだ服を
また次のデートに着て行って
ただ散歩をするだけでもいいから
一緒に過ごす──
でも、私の好きな人は
もう予定を入れてしまったかもしれないし、
他にもかわいい妹たちに誘われているかもしれない。
あの人はそれを断って
私だけのところに来るなんてことはないかもしれない──
そうして、連休明けのお天気お姉さんの顔に浮かぶ
一抹の憂いに
日本中が気付いて涙を流すかもしれない──
ここしばらく、お天気が崩れやすい予報なのはそのせいかもしれないわ!
でも──
誘う前からあきらめていたら、何もできないじゃない?
不安定なお天気はもしかしたら
いいところで踏みとどまって暖かな連休を私たちに届けるのかも──
なんだか言ってるうちに
そんな気もしてきたわ!
きっとキミもそうでしょう?
それでは、私たち家族のみんなが
楽しい休日を過ごせるように願いを込めつつ
さあ──
休んだり眠ったり好きな人と過ごしたり、夢のような日々へ向かっていく予感を胸に
私たちは休日を楽しみに待っている。
そう考えたら、わくわくして少しおなかもすいてきたな──?
食欲の秋だけでもフライングで今日のうちから楽しんでおくようにと全身が要求しているのかも──