2018-01-01から1年間の記事一覧

小雨

『大事な力』 2018年も 残すところあとわずか。 この一年で何度も 本当に今年の終わりまで 小雨は無事でいられるのかと思った いろんな出来事があった年。 いつものことかもしれないけれど── なぜか終わるときには 何も当たり前ではなかったことに気付き…

ヒカル

『あけましておめでとう』 年を越す前に 次々と睡魔に敗れていく子供たち。 紅白の前の元気な決意とは裏腹に ついに残ったのはいつもの顔ぶれの大人だけだ。 今年一年でだいぶ重くなった妹たちを背負って 暖かな寝床へ運ぶのも 年が変わる瞬間に顔を合わせる…

春風

『夢と希望を乗せて』 今年もあと残すところ 明日、大晦日の一日を残すのみとなりました。 大掃除が終わらず やることがいっぱいの時間は ほこりっぽい部屋の換気を兼ねた一休みに さくらちゃんの配るのどあめを ころころ。 たいへんなお仕事が ようやく明日…

さくら

『あめをどうぞ』 おつかれのあなたに あめはいかがですか。 せきがでるあなたに あめはどうですか。 みかんのあじの あめがあるの。 なめると すーっとして ちょっぴり あまい。 なめるととっても のどのとおりがよくなって いいこえがでるあめだよ。 まほ…

吹雪

『ジェットストリーム』 駆け巡る嵐のように 年末にはめまぐるしい忙しさが訪れ 年の終わりと共に過ぎ去っていくものだと 私の経験はそう言っています。 クリスマスの後に話し合った みんなが迎えている本来の予定では 28日に大掃除は終わり、 29日と3…

『細かいことは気にしない』 よく晴れていても 吹く風は冷たく骨まで凍えるようで 今日もこたつが 盛況みたいだわ。 次々と人がやってきては 席を詰めて場所を空けてと おしあいへしあいで大変。 あれではもしも こたつに置いてきた何かを 誰にも見られずこ…

観月

『休憩中じゃ』 もう食べられないのじゃ…… むにゃむにゃ。 はっ!? これは兄じゃ、 今日になって二度目のおはようになるの。 冬休みに入り 12月のお楽しみも ひとつ大きなものが終わって あとは大晦日のおそばと紅白歌合戦を待つくらいのもの。 宿題もし…

海晴

『あなたがいるから』 にこにこ にっこり 朝からにぎやかな声が聞こえて 家中が大騒ぎで ひとときも収まらない クリスマスの一日。 楽しくて つられて笑ってしまうみたいで こんなにうれしいのは どうしてなのかしら── 一生懸命みんなに見てもらう出し物の手…

立夏

『レッドゾーン』 う! ぐっ! ぐはあっ! やられたぁ── 愛を伝えるために生まれた人をお祝いする日。 おうちの小さな子にもリッカにも まだよくわからないけど あたたかい気持ちをくれる人が みんな愛されていることを教えてあげたくて かわいい産声をあげ…

夕凪

『キッチン大魔境』 はっと気がつくと つまみ食いをしている夕凪の前に ころころ転がってくる大さじ小さじは まだぜんぜんあいさつみたいなもの。 圧力鍋もハンドブレンダーもミキサーも 使えるものは何でも使う お料理上手の蛍お姉ちゃん。 好みもこだわり…

『ラストスパート』 毎日が挑戦で やりたいことだらけ。 休む暇がない12月の正体とは── 蛍をときめかせるあらゆるもの。 夕凪ちゃんが毎朝いちばんに新聞を取りに行き 熱心に調べていたチラシで見つけた おなかがすきそうな情報たちの全て。 クリスマスの…

『破壊』 それはまるで 人よりは猪に近い生き物として生まれたような、 あるいは広大な海で目覚める 大怪獣のような、 遠い星の苛酷な環境で働くことを目指し 人の知恵を結集した SF映画で見た強靭きわまる装甲のような。 別にさくらに限っただけの話では…

さくら

『おひさまデイ』 うーっ さむい! ごうごう びゅうびゅう きたからふくかぜは つめたいかぜ。 おそとにでると さくらをおそう。 まいあさ ようちえんに いくときも。 ゆうがた かえるときも。 あそぶときも ふゆはつらくて さむいよ。 ひたすら てをこすり …

観月

『ジングルベル』 おたのしみ会の出し物に こうして鐘を鳴らす練習をしていると いよいよ今年も清らかなる日が間近に迫ってきたような むしろこんなにもいい音を奏でる道具が 揃っているならば もう一足早くその日は 我が家についうっかりやって来ているよう…

綿雪

『サイレントナイト』 夜の窓際に近づくと 透明なガラスの向こう側を 冬の寒さが包んでいるのがわかるの。 カーテンの隙間から見える星がきれいで 明るく瞬いて── あの星の上も おうちのお部屋のように暖かいのかなと思います。 でもあまり外の寒さは 子供の…

青空

『げんきなむすめはおいしいむすめ』 そらはきょうも とびはねる! うたう! どこまでもどこまでも ろうかを おへやを はしる! みんながいると うれしくなるよ。 はしっていって だきつくの。 そらちゃんがきて うれしいな、 よろこぶみんなとうたうの。 ひ…

夕凪

『レッツドゥーイット』 きらきら聞こえる鈴の音と 夕凪の足を弾ませるリズム。 耳を澄ませばトナカイが引くそりの音が きのうよりも必ず近づいているのがわかる── そんな気がする! アドベントカレンダーもあとわずかと教えてくれる クリスマスはもうすぐそ…

あさひ

『ぷるぷるり』 なーんなん なんな? なんなんな? ふるふる ぷるんぷるん ぴっかぴかり。 すんすん すんすん…… ! むっふー! あっぶわー! ぶー! むん。 べりべりべり びりびりびり むしゃむしゃ もぐ…… おぶわ! まっずー! びゅわー わーん! (なんだ…

『不動』 氷柱がちらちら 見ないようにしているふりをして 注目している様子は まるで── 池にエサを投げて 魚がかかるのを待っている時のようだ。 きっと何か いいエサを用意したのだろうな。 疲れたら私の胸でお休み、 とか。 あなたさえいれば他には何もい…

氷柱

『伝達事項』 はいはい。 立夏が日記を奪われて そのあと春風姉様が日記を離さず逃げ回ったおかげで ぜんぜん書きかけだったことがあるようで かわりに伝えておくように頼まれたわ。 まあ立夏はかわいい妹だし 私も特に下僕に伝える用事もないから別にかまわ…

立夏

『ハンティング』 今日はリッカが日記を預かったよ! まだまだ師走の 大変な日が続く春風おねーちゃん。 リッカに日記を渡すときも名残惜しそうだったけど そのぶん妹としてがんばらなくちゃ! 元気では誰にも負けないから オニーチャンも疲れたときは頼って…

吹雪

『ティンクルスター』 春風姉から日記を預かりました。 吹雪です。 今日も忙しそうな 春風姉を見つけて── ついさきほど 代わりに書きたいとお願いをしたのが 夕凪姉です。 床に転がり 服を引っ張り おねだりをしていた夕凪姉から 逃げてきて 私に日記を渡し…

虹子

『にじこがやってきたぞ!』 にじこです。 きょうはさむくて みんな、あったかいものがほしいでしょ? ねんまつだし クリスマスのじゅんびも おしょうがつももうすぐ。 はるかおねえちゃんが おいそがしいから どうしましょう、 どうしましょう、 ああどうし…

星花

『その時が来るまでに』 星花です。 春風お姉ちゃんは今日も忙しいみたいです。 やっぱりスケジュール帳もいっぱいなんでしょうね。 そこで星花が預かった大切な日記! お兄ちゃんをがっかりさせないように 最近の流行などもチェックしながら── といっても家…

小雨

『まねき』 ごめんなさい 春風お姉ちゃんではないんです…… 小雨です。 なぜかというと 春風お姉ちゃんが すごいからで── これだけじゃわからないですよね。 説明が下手ですみません。 小雨がみんなのおやつを作って 落とさないように気をつけて運び、 食べた…

『無邪気な絆』 旅から帰ってきた私たちを 待っていたのは 重たい灰色の空と 冬本番の寒さ。 たまった洗濯物が乾かない 冷たい風、 それからお手伝いをしたくて かわるがわるやってきては 洗濯物の引っ張り合いをして泣いてしまう 小さくて元気な子供たちで…

海晴

『荒馬』 たっだいまー! そして間髪をいれず おかえりー! 家に帰るまでが旅だと世間の人はよく言うけれど その意味では私たち家族の大騒ぎだった旅も とりあえずここまで。 ただし、大家族の旅行を重ねている 私たちとしては── 電車移動の途中なんかにおみ…

ヒカル

『離れないように』 トレーニング枠150人。 湘南コース沿線優先枠2350人。 地方優先枠1650人。 ラン&ウォーク障がい者枠100人。 一般枠19820人。 イベント枠30人。 ……と 公式サイトの募集要項にもあるとおり 今年も規模の大きな大会となる第13回湘南国際…

真璃

『懐かしい調べ』 たまらなく恋しいのは ママが生まれ育った わがやの心のふるさと、 あの海辺の街。 いつもママがいた場所の記憶が 私たちの中にも受け継がれているかのように 教えてくれた── あの街で過ごした子供時代のお話が 目に見えるように浮かんでく…

小雨

『プリティリトル』 今年の小雨の家族は 冬の寒さが増すこのごろ、 まだなんとか風邪も引かずにいます。 冷たく乾燥した北風が襲い 遊んでいたら汗をかいて半袖になるみんなが いつおそろしい風邪になってしまっても 不思議ではない毎日。 家の中でしている…