青空

『げんきなむすめはおいしいむすめ』
そらはきょうも
とびはねる!
うたう!
どこまでもどこまでも
ろうかを
おへやを
はしる!
みんながいると
うれしくなるよ。
はしっていって
だきつくの。
そらちゃんがきて
うれしいな、
よろこぶみんなとうたうの。
ひゃー!
たのしいのは
いいな!
みんなをさがすよ。
とびはねて
だきついたらねえ
かれーのにおいが
ぱらぱら
ふってくる。
そらを
たべようとするの!
ちがったの。
ぶつかったから
おとしちゃったよって
ほたがないちゃったの。
ごめんねえ。
そら、わるいことしたら
ごめんねえっていうの
しってるよ。
えらい?
いいこでしょう。
そらはせかいでいちばん
いいこ!
ほたもそらをみつけて
だっこする。
しっぱいしても
あやまれるそらちゃんは
いいこ!
きょうもげんきで
いいこ!
かわいくていいこ!
みんなのいもうとの
かわいいそらちゃんが
おうちにうまれてきたよ。
とってもいいこ!
だいすき。
でも、あぶないことをして
けがしたらいけない。
ほた、おこります。
だって。
いいこのそらが──
あたまをこつん
されちゃった!
えっへへへ。
かれーのにおいの
いいにおいのそら。
おいしそうになったよ。
だから
そら、もっといいこになるよ。
よーし!
おりょうりをするほたに
ぶつかると
かれーあじ
おいしそうにされちゃうよ!
ごめんねえ、
もう、しないよ。
あ!
あっちのほうに
せいか!
おさらをたくさんもった
せいか!
ちからもちだね。
げんきだね。
せいかがげんきで
かわいくて
そら、うれしいー!
せいかー!
そらだよー!
せいかのことがだいすきな
そらだよー!
それーっ
はしって
だきつくと
こんどは
えーと──
おちてくる──
おさらあじになるから
たべられる。
だから
せいかが
おさらをおいたところをみつけて
だきつこうね。
そうやって──
そら、たべられないようにする!
おいしくならなく
しなくっちゃね。
おにいちゃんは
なにあじ
いいこ?
おにいちゃんが
ほたにだきついて
かれーをかぶったら
そらはわかるよ。
そらとよくあそぶ
おにいちゃんは
よくそらをだっこするからね!
くんくん。
いいにおいが
どこからか
するかも?
げんきなおにいちゃんかも。
どこにいる?
おいしそうなおにいちゃんを
そらがかじりにいくよ!
にげろ!
はやくはしれ!
いいあじのおにいちゃん!
もうすぐそらに
つかまるよ。