春風

『夢と希望を乗せて』
今年もあと残すところ
明日、大晦日の一日を残すのみとなりました。
大掃除が終わらず
やることがいっぱいの時間は
ほこりっぽい部屋の換気を兼ねた一休みに
さくらちゃんの配るのどあめを
ころころ。
たいへんなお仕事が
ようやく明日くらいには
終わるかなというところまで
がんばってみんなの助けを借りて
ここまで来た喜びを分け合い
進んできたときには
寒い日が続いて冷えた体を温めるお風呂が
いちばんだというのは
小さい子供たちもそんな気がしている。
春風もおすすめしている。
だから──
夜の帳が下りた
いちばんのリフレッシュに向けて
ものに囲まれ途方に暮れても
ごほうびが待っていることを思い出し
一年の最後まで力いっぱいでいてください!
このあわただしい年末が
来年の福を運んできそうな気分が
どんどんしてくるように
春風もみんなのお手伝いができたらうれしいです。
でもね、本当は
素敵な時間を約束してくれる
あの温かなお風呂は──
春風がいつも掃除をして
お湯を入れればすぐ
芯まで冷えた体もぽっかぽかにしてくれるようになっている。
寒いときに
がまんして寒いところにいても仕方がないし
凍えてぶるぶる震える子を見つけては
春風が内緒の話を教えてあげて──
実はいつでも入れる秘密を守ってもらいつつ
お風呂の用意をするんです。
そうなんです。
楽園は愛する家族のみんなを歓迎して
24時間開放中だったの!
我が家のお風呂は
春風の目が黒いうちは汚れさせなんてしませんから。
どうか王子様が困ったときには
実は春風が入念に準備をして
あなたを支えられる瞬間を待っていたりすることを
確かめてみてくださいね。
細腕な春風の小さな助けもあるのか
みんなは全力で新しい年に向かって進んでいるのが
おうちのどこを見ていてもわかります。
だんだんきれいになっていくわがやで
明日振り返るのは──
いったいどんな一年だったというお話になるのでしょうね。
いつも元気でかわいくて
一緒にいてくれる
愛するみんなへ、
あと一日だけ
春風に今年最後のお手伝いをさせてください。
縁の下で働くのが性に合う
変身前のほこりかぶりシンデレラに
晦日らしくたくさんの
楽しいお仕事をくださいね。
そして来年の話をしてみたいの。
よろしくお願いします。