『まったりしたい』
暑い日はだらだら過ごしがち──
だけど、無理をしたって仕方がないし
ここは開き直って
だらだらする毎日をいかに楽しみ有意義にするか
それこそが夏の過ごし方ではないか!
というのが──
最近の、星花の周りの子たちの意見。
やるべきことはとりあえず、
水分補給を忘れない。
宿題はきちんとする。
そして──
ちょうどいい冷房の入った涼しい部屋で
夏休みだからこそできるような、
自分のやってみたいことを探す──
それは簡単なことではありません。
なにしろ、だらだらしがちな夏の日々。
そんなに気が向かなくっても
まあ、何もしないよりはましだからと妥協しがち。
マンガを読み
お菓子を食べ
本当に自分のやりたいことは
そうだったのだろうか!?
答えが出ない問いに日々迷い続ける──
小学生の夏休み、
はじまったばかりでまだ何をしていいのかよくわかっていない
そんな時期の出来事です!
何もできず
迷路を行くように見えていても──
夕凪ちゃんがお菓子の作り方を聞いて
興味を持っているようだったり
マンガに影響されて画用紙を広げている子も増えている。
それもまだ──やりたいことを見つける途中かもしれないけれど
夏休みが終わるころに
だらだらごろごろしていた時だって
おうちにはみんながいつもいて──いろんなことを試したりできたんだと
胸を張りながら語れる時が来れば
──そんな時が来たらいいですね!
星花はごろごろ、
好きな本を読み
早めに宿題を進めて
夏休みを過ごしている──
はじまったばかりの夏休み。
これからどうなっていくのかまだ誰にもわからない。
でもたぶん、楽しそうに絵日記を書いて
小さな妹たちにもいろいろ教えてあげている立夏お姉ちゃんは
夏休みが終わるころには絵がうまくなっているに違いない。
まだ──本当にそんな時がやって来るのかと思うような
長くてぎゅうぎゅうでぎっしり詰まった、そんな夏休みの終わり。
だから今は、暑くてだらだらしていたって仕方がない。
子供たちは、やがて勝手に
充実した夏休みを見つけていくと──星花はそう思いたいのです。
まったり過ごした日の言い訳で終わらないようにしたいですね!