綿雪

『キネマの天地』
大きなショッピングモールに
大きな映画館があるの。
上映中の映画をお知らせする看板が並び
広い入り口の向こうには
パンフレットやグッズを販売するお店と
ジュースとポップコーンと
映画をますます楽しめるおいしい品があるお店、
そしてたくさんの映画のチケットを選べる売り場が
大きな映画館にはあるそうです。
チケットを渡して進むと
いくつものスクリーンへ別れていく長い道。
まだ見たことのない数え切れないドラマへ続く道を
まっすぐ一番好きな映画を目指していったら
大迫力の大きなスクリーンと音響が待っている。
家のテレビでは見ることが出来ない体験ができるそうなの。
何もかもが大きい映画館。
ゴールデンウィークはどんな映画があるのでしょう?
氷柱お姉ちゃんが考えた家族のゴールデンウィークの過ごし方。
あのショッピングモールの映画館に行くことになりました。
大きな入り口と
大きなスクリーンの前へ
とても小さい子供のユキが
胸をときめかせて行きます。
はぐれないようにみんなと手をつないで行くの。
まだ小さなユキですが
みんなで行くんだから
もっと年下の幼稚園の子たちのことも
見てあげないといけません。
虹子ちゃんから下はまだ小さすぎるのと
それに、蛍お姉ちゃんや吹雪ちゃんは
映画よりもショッピングに行きたいので
虹子ちゃん、青空ちゃん、あーちゃんも一緒に映画館の外で待っているの。
ショッピングに向かう虹子ちゃんたちも
人の多いお店でいい子にしていられるか試されます。
だから映画はさくらちゃんからです。
みんな、しっかり大人しく見ることができるでしょうか。
なにしろ大迫力なのでしょう?
どんな映画を見るのかは
氷柱お姉ちゃんがもうすでに決めているんです。
ユキはまだ知らないけど
氷柱お姉ちゃんなら
なんでも知っているから大丈夫。
楽しい映画が待っているはずです。
これからの長いお休みに
みんなで映画を見に行くの。
せっかくのお出かけに連れて行ってもらえるまで
わんぱくな子もまじめな子も
ドキドキしている子もワクワクしている子も
ちゃんといい子にして待っていないといけないですね。