2021-01-01から1年間の記事一覧

虹子

『めいろをすすめ』いりぐちからはいったら。かならずどこかにでぐちをみつける──めざせ!でぐち!にじこはめいろをとくのがじょうずなの。だってだって、こどもむけのまちがいさがしはいつもかんたんにといてしまう。なぞなぞをきいたらすぐこたえをあてて…

立夏

『おしとやかチャレンジ』誰にも優しくて相手のしてほしいことにすぐ気が付くしいっつも笑顔でいる。困った人がいるところへ必ずやって来て話を聞いてくれたりもするよ──ああ、みんなのあこがれ。うるさくなくてばたばたしない、、それはおしとやかなお姉さ…

『フローレンス』女の子たちは今日もそれぞれの毎日を過ごしている。全員が、必ずしも穏やかなばかりではなく具体的には──昔の人が言ったように、天使とは、美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である、というわ。戦いよ!そして、激し…

『サイドバイサイド』蛍が時間をかけて見つけ出したお宝の中に──まだ修繕の手が入る前のぬいぐるみがある。さすがの蛍も手が足りなくて後回し。むしろ家族を支えてくれている今でさえ獅子奮迅の大活躍といっていいのにこれ以上を望むのはいけないものだ。そ…

『ライフカーニバル』生ごみ、可燃ごみ、雑誌に新聞紙、プラにペットボトル、それからこちらは牛乳のパック。すぐに捨てるようなものは多いけれど──蛍の目はまだまだ使えるお宝を見逃すことはありません。洗えば使えるしっかりした入れ物、湿気取りに押し入…

氷柱

『真夏のよう』あつい!久しぶりのような気がする。もう9月も終わろうとしているのにこんなに気温が上がってどうするっていうの。まあ、毎年たまにあることだけど……いつもならあついあつい言っているところへ暑苦しく飛びかかってきて余計に暑くなるから言…

吹雪

『データ管理』情報を集めることは迷った時の判断の材料としてとても有効である──その傾向があります。かといって、常に良い結果を出せるかと言えば必要に応じて取り出せるデータがその時、本当に使えるものなのかどうか、これは一律に基準を作ればよいと言…

青空

『でろんでろん』でろろーん。よくはれたひのおにわではみずまきをするの。かだんにおみず。やまにもおみず。みずたまりにおみず。せかいじゅうのぜんぶがみんなおみずでどろだらけでろでろ。あるいてどろはねはしってどろはねでも、そらはげんきなこだから…

観月

『名月』お月見はいつの世も楽しいものじゃ。普段はむずかしいお話が好きな吹雪姉じゃも霙姉じゃもわいわい言いながらみんなで。まんまるい月の煌々とした輝きを見つめてよろこぶ気持ちは──誰にとっても変わりはないと信じられる時間。あんまりみんながうれ…

小雨

『心配事』今日も!小雨はわたわたあたふた──落ち着きがない。なぜって言えば今が、タンスの入れ替え時だからなのです。昼間はあんなに日差しが強くてもなぜでしょう?帰る頃には鼻水を出している子もいるほど気温の変化はわかりにくい。いいところといえば…

『秋の空』今日も、空は高く千切れて広がるうろこ雲。汗ばむような日差しの中にどこからか涼しく吹く風があって──いい天気の日はちびっこたちが庭へと向かうので私は見ていないといけないの。みんな、いつもは私のことをちびっこだって言うくせにこういう時…

さくら

『あめはもう』あめがふる!だけど──まよなかにさくらのめをさましわんわんなかせていたはげしいあめはもうにどと──ふらないの。あついあついなつがいってしまったあと、にゅうどうぐももせのたかいひまわりもつよいあめも──あのなつがまとめてつれていって…

夕凪

『やってきた!』あの遠いはるか過ぎて行った季節。光はまぶしく鳥は歌いみんなの声が青く澄んだ空まで届いていた日々のこと──夏休みもついに終わってしまい、夕凪はどうにか宿題を間に合わせ読書感想文の大変さを今でも時々思い出すあのころのこと!毎日お…

海晴

『答え』今日も子供たちは真剣な顔で考えている。バニラ? チョコレート?ミントにレモン──答えの出ない難題だらけ。でも、不思議に思うの。私たちが子供の時もあんなに一生懸命に真面目な顔をしてあれほどまでに──悩んでいたっけ?かくれんぼか鬼ごっこかを…

あさひ

『わわわ!』わ!ぶるっちゅ!──おおにゃーにゃ!にゃーにゃ!ぎゅぎゅぎゅーっぎゅー!ふーむうむううむ!にゃーにゃおばぎゅっぎゅっわっばー!ちゅー。(わあ! よるがやってくると さむーいの! あたらしいおふとんを みつけにいこう。 ああ! おにいち…

立夏

『旅人』みて!あの勇敢な背中は無謀と知りながら果てしのない挑戦に挑む──我らが愛しい家族の姿。凛々しく前だけを見つめるみんなのかわいいマリーちゃんにしてあげられることは──もう応援とそしてひそかに祈るだけ。立夏でもわかっている。どんなに力を貸…

真璃

『ラブラブドリンクタイム』コーヒー!いわずとしれた魅惑の飲み物。美しく上品な色合いで宝石のように黒色を映えさせ、湯気とともに立ち上るなんともいえない高貴な香り──お気に入りのカップに唇を付けひとくち含んだだけでおくちの中から体中に広がる芳醇…

観月

『虫の音』今夜も聞こえる──お昼にみんなで遊んだお庭の方から遠く近くどことも知れず届くのはころころさらさらかわいい虫の鳴き声。雨はやんだかの──月は今夜も明るいであろうか。ここ数日、夜は冷えて早くお布団に入るようになったからわらわにはもう夜の…

青空

『かばんのなかみ』たのしいものがじゃんじゃんでてくるかばんのなか。みはるのかばんはおけしょうひん。ゆうなのかばんはしゅくだい。なにがでてきてもわーっていっておもしろいの。すごいものがでてきたよ!おどろくようなとんでもないものばかりはいって…

ヒカル

『そういう日もある』やはり現れたか──うまくいってるような気がする時ほど油断している隙を見つけたように忍び寄る。夕凪のカバンから出てきた見慣れぬ夏休みの宿題で、夏休みが終わるまでにすっきりきれいに宿題を終わらせることはまあたぶん無理そうだな…

夕凪

『ちゃっかり夕凪』やった、やった!夏休みの宿題を後回しにしがちな夕凪だけど──心配したお兄ちゃんやみんなが勉強を見てくれるの!ちょっと進んだ!夕凪はうれしい──この調子でかまってもらえたらもしかして夕凪は夏休み最終日を待たずに宿題を終わらせて…

虹子

『にらめっこ』おおきくてをふってにっこにこしてあっぷっぷ。ああっ、いけない!これはにらめっこだった。まけちゃった。にじこ、はじめからにっこにこ。でも、しかたないよ。だって──おにいちゃんがあそんでくれるしにじこにわらってほしくてはりきってい…

『永遠の誓い』人の命は塵のように儚く──存在とはいつも不安定でこの宇宙に確かなものなどなく──だから私たちはどんな悲しみもひとときのことだと慰めながら日々を過ごしていく。でも、もしも科学が発達したその先に、私が灰になって消えた後も何も変わらず…

さくら

『よくかんで』なつやすみ。きょうもあしたもよくかんで。みんながそろうごはんどきとってもたのしい!はなしははずむ。さくらも、お兄ちゃんにきいてほしいこといっぱいある!だけどおちついて!ごはんって──よくかまないといけないよ。おこめにははちじゅ…

氷柱

『寿限無』いきなりだけれどたとえ話によくある猿とシェイクスピアの話をするわね。良い子は黙って聞くのよ。猿がでたらめにタイプライターを叩くようにして、今この場合では、ある日本語訳のシェイクスピア全集が一文字も違わず完成するまで続けさせるとす…

あさひ

『ばっば!』おーばっば!あーんばおっば。ふむふむ。うん、うん。むむ──べろべっちゃべろりん。──んんっ!?あ、あばー!わああああん!(みんながだいじにながめて こうかんする あの、ごほんというものは── とてもいいものにちがいない! だけど、あさひ…

海晴

『昨日の私と明日の私』蛍ちゃんもまだまだ甘いわね!夏休み、感想文の宿題。読書の楽しさに目覚めて活字に触れる喜びに浸る学者の卵たち。小雨ちゃんやユキちゃんとお勧めしあって情報交換しているの。楽しいよね!でも、実は夏休みの楽しみは他にもあって─…

『つづく』夏休みにはふだんなかなかできないことを──いつもは用事があって本を一冊読みきるのはまとまった時間がないと大変だけれど、学生なんだもの──夏休みは本を読みたい!今日、読み終えた一冊は短編集。山奥で雄々しく羽を広げて飛ぶ鳥や、船がつく港…

春風

『セイハロー』麗ちゃんの様子がこのところ物憂げ──いつも夏休みには一番最初に宿題を終わらせてなんだかんだ言いながらも他の子の手伝いをしたり趣味の時間を作ったり充実した日々を過ごしていたように見えた麗ちゃん。かっこよくてやさしくて頭が良い──食…

星花

『絵の宿題』宿題の一つで人によってはとても大変で厄介なのが図画工作の、絵の宿題。テーマは──夏休みの思い出。つまり──ほとんど自由!と、言っているみたいなもの。4切りサイズの大きな画用紙を抱えてモチーフを探し小学生たちが駆ける。水彩絵の具で描…