『ライフカーニバル』
生ごみ
可燃ごみ
雑誌に新聞紙、
プラにペットボトル、
それからこちらは
牛乳のパック。
すぐに捨てるようなものは
多いけれど──
蛍の目はまだまだ使えるお宝を
見逃すことはありません。
洗えば使える
しっかりした入れ物、
湿気取りに押し入れに敷く新聞紙が
ちょうど足りなかったところだし
小さく切ってメモに使える白紙も
子供の工作で一緒に遊べる材料も──
この手にかかれば
たちまちのうちに生き生きと命を吹き込まれていくはず。
捨てるものが減っていけば
自然と片付くのも早くなって
蛍は今や
みんなが片付けを見に来るほどの
整理整頓のお手本になるお姉さん。
いったいいつからでしょう?
ちっちゃなころは
いたずらばっかりで散らかして
怒られていたような気がするのに。
面白がって掘り返すごちゃまぜの山は
いつのまにか
隅々までよくわかっている友達のようです。
このあたりに
まだ使えるものを隠し持っている癖も──
昔のままですね、
なんて。
あの困った子供が
実は発掘の才能を開花させ
片付けも得意だったなんて
誰が想像したでしょう?
実は後継者に目を付けている子が
何人かいるんです。
散らかすのが得意で
落ち着きがなくてうるさくて──
いったいどの子が
期待に応えてくれるのか?
鍛え抜かれた観察眼は全てを正確に見通すはず──
って、夢中になっているうちに
とうとうこんな時間。
日も暮れて手元もよく見えなくなって
においも──ちょっとするかも。
あーあ、調子に乗ってしまって
本当は時間の配分も下手で
自分のことすらうまくいかないのは
昔から変わらないまま!
お兄ちゃんには──困った妹がいます。
いつも大変ですね。
もう少ししたら、おいしいものをたくさん作るから
おなかがすいても、どうかがまんしてくださいね──