『つづく』
夏休みには
ふだんなかなかできないことを──
いつもは用事があって
本を一冊読みきるのは
まとまった時間がないと大変だけれど、
学生なんだもの──
夏休みは本を読みたい!
今日、読み終えた一冊は短編集。
山奥で雄々しく羽を広げて飛ぶ鳥や、
船がつく港町の人々。
街中の見慣れない路地の秘密と
太陽のまぶしい南の島──
そして遠い宇宙のこと。
私たちの知らないまだ見ぬ秘密が
どこかに、数えきれないほどあるの。
こんな世界にやがて
私も出会うのかな?
発明家の便利な機械や
新発見の物理法則、
そしてふとした出会いと
さりげなく過ごす日々で
全ては変わっていく。
世界が大変で困ったことになるお話も
今の私たちには身近になってしまったけれど、
そんな時にも、たくましく生きていく人たちの
鮮やかな描写は
何か一言で言うのは難しい
不思議な力をくれるよう。
読書感想文の宿題もあって
暑い日に見つけた日陰で本を読む習慣は
子供のころからまた今年も続いている。
そろそろ──宿題に取り掛かろうか。
それとももう一冊、
お気に入りが見つかるかもしれないし
本棚に手を伸ばしてみようか──
まだ時間はあるかもしれないと
迷っている今くらいの時期が
一番楽しいのかもしれないですね!
でも、その前に
集中した時間のあとはもちろん
何か食べたくなる──
これも昔から決まっている通り。
みんなが寝静まった夜に、
本の中で出会ったような
ワンタッチで何でも食べたいものが出てくる機械は
まだ私たちのおうちにはないので──
ホットケーキでも作ろうかな。
でも、においで
みんなが起きてしまうかもしれないな。
このキッチンの眺めが
私が今日、出会う世界。
これから何が起こるか
まだ予想は尽きません。