さくら

『あそびにいこう』
いいおてんきだ!
はなはさき
ことりはうたい
さくらはおなかをすかせる。
わあ!
おなかがすいたよー!
たのしくって
あまりにも、はしゃぎすぎたから。
お兄ちゃんがあそんでくれて
さくらがとびはねたから。
うーん、こまったぞ。
よくみてみて!
どろで
すなで
よごれているさくら。
てをあらって
おきがえをして
おやつをたべるさくら。
そのまま
ねむってしまうさくら──
もっともっと、
お兄ちゃんといっしょにあそんで
いろんなことをおしえてもらって
いっぱいわらって
たのしいのに──
まだまだ、おそとでかけっこしたいのに。
ちいさいさくらは
すぐにおなかがなる。
ちいさいから
すぐねむくなる。
すこし
かなしい──
お兄ちゃんとあそべなくなってかなしいの。
そこで、かんがえた。
あしたもあそんでくださいって
お兄ちゃんにおねがいしたらいいの。
やくそくもしてくれたら
もっとうれしいの。
そうしたらさくらは
なきながらおやつをたべ
ぐずりながらねむるなんてことは
もうなくなってしまう。
そうしたら
おやつのじかん
もっとたのしくなるよ。
おやつは、もっとおいしくなるにちがいない──
でも、もしも
やくそくをしてくれなかったら?
うーむむむ──
そんなとき、どうしたらいいか
さくらはまだわからない。
お兄ちゃんとおはなしをして
もっとしりたいな。
さくらのわからないことをしりたいな──
あったか、ぽかぽか。
おはなのひらくまいにち。
あしたもさくらはないてしまうのかしら?
それとも、もしかしたら
にっこにこだったりかもね!