さくら

『ねむねむ』
うと……
うと……
ふにゅう。
よくたべて、
よくあそぶと
ねむくなるのは
ふつうだから──
おやつのじかん
さくらのすきなものが
いっぱいならぶと
はしゃいだあとに
ねむくなるよ。
もっと──
あそびたいのに。
トランプもおはじきも
きょうはまだ
していないよ。
お兄ちゃんはあそんでくれるって
やくそくしたの。
おやすみだから──
おうちにさくらがいるから──
とってもうれしいって
お兄ちゃんがやくそくをしたよ。
がんばって
おきて!
さくら!
おなかいっぱいでも
まけないで!
それにきょうは
さむい。
そのへんでねてしまうと
おかぜをひくかもしれないよ。
ぽかぽかひなたは
きょうはない。
おにわも
おあずけ!
だってだって!
さむいもの。
うう……
さむいのこわい。
かんがえていたら
こわくなって
なみだがでてきたよう。
たいへん!
さくらはないて
ないてつかれて
よくねむってしまうの。
くすんくすん……
なかないさくらに
ならなきゃ!
あと、たべすぎない
さくらにも──
えっ!?
ホタおねえちゃんが
みんなのおやつの
おてほんに──
ごはんにもおやつにもなるおはぎを!?
やったー!
みんなでたべたら
きっとおなかがいっぱい。
よくたべて
たべてたべたら
お兄ちゃんとあそぼうっと!