吹雪

『春の準備』
もうすぐ季節が変わり
新しい準備が──
いくつか必要になると聞きます。
私が計画を立ててみたところ、
まとめてこなせば数日──
毎日時間を決めて続けて行けば
暖かくなるまでに問題なく間に合うと考えられます。
どちらを選ぶかは個人の判断でしょう。
家の中があわただしくなって
夕凪姉もタンスから多くの服を引っ張り出し
早めに済ませたいタイプのようで
いっぺんに広げ始めました──
私は、急ぐつもりはないので
ここ最近はまだ──
少しだけ片付けを進めている状態です。
余裕があり
家の手伝いもこなせています──
落ち着いてみんなとおやつを食べる時間もあります。
急いで食べるのはおなかに良くないことなので
可能であれば──落ち着いた時間が良いと思います。
今日は夕凪姉も
急ぐことなくおやつの時間を一緒に過ごしていました──
だいぶ急いで片付けを進めていましたから。
一区切りついたのか、満足げな顔──
よかった──落ち着いて過ごせる子が増えることは
私にも気持ちの上で良い影響をもたらすでしょう。
だいぶ時間をかけてのこととなりますが
片付けを続けるモチベーションにもなります。
個人の判断によって──私が仕事を終えるのはまだ先です。
しかし、すでに形となって良い結果にたどり着いたきょうだいがいることで
励みとなり──
明確な目標を知り──
いつか追いつく自分の姿をイメージする。
年上の家族が見せる背中は
いつでも頼もしい。
そう思って話を聞いてみると
どうやら、簡単に片付かないと知ったので
せっかくうるう年で冬を過ごす時間が一日増えたのだから
ゆっくり準備をしたって間に合うに違いない、
と考えて今日は落ち着いておやつを食べていたそうです。
なるほど──
私たち現代の人間がグレゴリオ暦を採用していたために
夕凪姉とゆっくりおやつを食べて
語り合う時間が一日増えた──
とてもうれしいことですね。
ただ、それは別の問題として
自分も本当に片づけを終わらせられるのか不安になり──
そもそも夕凪姉も大丈夫なのかどうかと
わからないことが増える状態をもたらします。
まあ──なんとかなるでしょう。
それが夕凪姉と話した結論です。
なんとかならないとしても
私たちが春を待ちわびて
多くの準備を忙しく続けて
楽しい冬の日を過ごしているのは間違いないようです──
どうも今日は、少し夕凪姉の考え方の影響を強く受けている気がします。
うるう年に生まれた一日によって──変化は思いがけない場所にあるようです。