吹雪

フォーリーブス
私たちを包む大きな宇宙の運行は
どのような形で人に影響を与えるのか──
たとえば──
暑さや寒さで私たちを困らせ、また喜ばせるのも
太陽の活動によるものであり
地軸の傾きがもたらす効果であり──
さまざまな要因が絡み合って
今日、暖かい日が
やってくると──
なんだか──眠くなったりもする。
せっかく冬が終わりかけて
活動時間も増えて──
もうすぐ年度末、進学進級の時が来て
そうでなくても春のために気持ちが浮き立ち
陽気になったら──
日なたを歩いたり
また日当たりのいい窓のそばで過ごしたり
これから──やりたいことは増えるのに──
人は眠気と戦うすべを持ちません。
ただひとつの回答は、静かに屈するのみ。
古代ギリシャの数式で
輝く大きなあの天体と
地球の関係が明らかになったときから、
日差しがあたたかいこの理由は確かめられたのに
そしてまた、その時から
人間の耐えられない眠気は
知られていたはずなのに
今に至っても抵抗する方法を誰も持たない──
がまんをするとか──顔を洗うとかなんて
春の日差しの前では無駄だと誰もが知っているというのに。
よく晴れた日が来て、子供たちは外に行って
遊びたいと言います。
葉っぱが伸びる頃なので──
絵本で見た四葉を探したい子もいるようです。
見つかるでしょうか?
雨が続いて、外はまだ泥だらけ。
たとえ春の気配があろうと
そう簡単に乾くことはないでしょう。
そうして騒いでいた子は
いつのまにか、あたたかさにすっかり負けて
すやすや寝息を立てている──
わざわざ幸運のシンボルを探しに行かなくても
人が抗えない安らぎに
静かに沈み込むことで──
なかなか得られない過ごしやすい時間は
訪れているというのに、
ただ──少し、やるべきことが後回しになる場合もありますが
多少は仕方ないと思うしかないでしょう。
みんなが待っていた春が来て──
喜びの真っ最中にぬくもりを迎え入れたのだから
もうこれ以上を望むことは
誰も知らない──
だから仕方ない。
今日も広大な宇宙に私たちの星は浮かんでいます。
人に春を届けるために──緑の葉を輝かせるために
私たちがどれだけ安心して過ごしているかも知らないまま
宇宙は変わりなく動き続けている──昔から人の知る通りです。