小雨

『結局雪は降らなかった』
きのうからはお天気は崩れたけれど
今日はもう、午後には雨も上がって
寒い中でも──
窓の外はたまに明るく
なんだか安心した日曜日。
小さな子たちはちょっと残念でしたが
大雪となったら
小雨はそれだけで大慌てをして
何もないところで滑ったり転んだり
不思議なことになってしまうから──
なるべくなら降らないほうが助かります。
でも、寒い日が続くのは変わらなくて
これからしばらくは気温がずいぶん下がるみたい。
ど──
どど、どうしよう!?
やっぱり冬の厳しさは
小雨には大変だから──
早く春が来てほしいです。
もうすぐ節分が来たら
そのあとはきっと春が近づく時期。
なんだかんだでほっとして
夜も少し早く寝付けるようになるとかいいことがあるに違いない。
まだ──もう少し先ですけどね。
それから、二月のイベントは他にも
今からもうすでに家の中をチョコレートのにおいにさせてしまう
みんなが楽しみな
バレンタイン。
小雨は──ちょっと怖い。
ちゃんとできるかどうか──
でも──逃げるわけにはいかない
大事な日だから。
もう少し先だと、心の準備もできて助かるかなと思っていたけど。
でもでも、いろいろ試作したりまた考えたり
やりたいことがありそうだなと思うと
二月の半ばのその日が
もうあとわずかのすぐそこに迫っているような気がしてくるのです。
おかしいですね?
春を待つ節分はまだ遠い気がするのに
いろいろ──いろいろとやっておきたいことがあるバレンタインデーは
もう明日にでもやって来そうな
なんなら今夜だって
お兄ちゃんと顔を合わせたらついうっかり
頬が赤くなってしまいそうな──
だったらこんな日記を読んでもらうことを考えると
小雨は──まだ一月なのにどうなってしまうというのだろう!?
余裕をもって
まだ先だと思いたくて
でも小雨には──
そんな器用な考え方は
とてもむずかしくて大変なのです。
私たちのおうちには
節分の後からだんだん暖かくなるより
少し先に春のような陽気が来るような気がしてならない
不思議な──今この瞬間って、もう不思議なことばっかりみたいな、
なぜか小雨が過ごす冬は、そんな気持ちの連続です。