青空

『たいへん!』
わーい!
おそとにでたら
つるつるすべる。
ころびそう!
でも、そらはつよいから
ころばない。
あ!
つるつるだから
さすがに
ころんだ!
でも、そらはつよいから
ころんでもなかない。
ころぶおそと、
すべるおそと、
こういうの
ふゆげしきって
みんながいうの。
わあー。
きりでまっしろ!
あれ?
ゆきは?
ゆきがふってない!
あめと
きりだ!
なんで!?
なんでそらは
ゆきもふっていないのに
つるつるすべって
ころんだの。
あめだから
すべる──
おまけに
ゆきのようなつもりだったから
なおすべる。
でも──
べちょべちょの
どろだらけでも
ゆきのようなきがしていたから
かなしくないし
なかないし
どろでよごれても
みんなも、ゆきのようなきがして
おこらないにちがいない。
おそとはしろい
きりのけしき──
ゆきがふったら
もっといい
そらのすきなふゆ。
ゆきはまだか──
きょうか
あしたか──
うえばっかりながめているから
また、つよくてなかないそらがころんだよ!