青空

『あめかゆき』
よくはれて
おひさまがたかくのぼる
あたたかいひは
いいな。
みんながおそとに
とびだしたくなるよ。
そらも、ちいさいこどもたちも
きがついたら
だれよりさきにとびだしていたよ。
おおきな
おにいちゃんやおねえちゃんは、
おそとでまっている
いっぱいのこどもたちと──
あそんでみたくなるよ。
わーい!
あそんでくれるなんて──
こんなにうれしいことは
せかいのどこにもない!
いっさいのそらでも
もう、しっている。
たまに
くもりのひがあるよ──
いいな!
あめがふるか
ゆきがふるか
わからないよ。
おてんきおねえさんで
なかったら
なんにも
ひとつも
わからないけど──
あんなにも
もくもくしたくもが
ひろがるのだから
なにかが
あるかもしれないよ。
わーい!
なにかがありそうだなんて──
そんなとき、
そらはわくわくして
よろこぶの。
まだいっさいの
そらなのに
あめか
ゆきが
ふってくる!
さむいと
ゆきなの──
このごろは
さむくて
さむくて
そらがはだかでおどっていると
すぐに
ふくをきせられるの。
ささっと
ぱぱっと
てきぱきと
はい、
あったかい
そらちゃんのふくだよって
いつのまにか
あったかくしている。
ゆきがふるのは
もう
そろそろだよ──
そうしたら、
そらはどんなにうれしくなって
どれくらいおどりだすか、
いっさいだから──
まだ、ぜんぜん
わからないんだよ!