ヒカル

『年末』
今年もあと一か月。
イベントだ何かだと
あまり意識していない
つもりでも──
この時期になると、
助っ人以外では
あまり顔を出していなかった
部活動に誘われることが多くて、
あいさつだけでも
して回る感じ。
気が付いたら忙しくなっているのを
実感するけれど、
どうやら、そういう時期になったんだろう。
久しぶりの顔なじみと
最近の様子だとか
この先の予定を
あまり重要な
情報交換なんて別にないけれど
会って話をして
いろいろお世話になりました、
これからもよろしくと
それだけのことが──
なんだか、いつもの日々よりも
日常になじむような、
やけにしっくりくるような──
そういうわけで
しばらくは、顔を出すところが多くて
あまりお手伝いや
小さい子の世話が
できなくなるかもしれないけど──
迷惑をかけたらごめんね。
なるべく、家の仕事も
忘れないようにするから。
春風に相談したら──
年末年始は
やりたいことがいっぱいあるから
なんにも気にしないで
どーんとやりたいことを
心残りなくやって来て!
と言うので
甘えてしまいそうだ。
春風がそこまで言うなら
任せてもいいか──
もし、しばらく家の中で
あんまり私の顔を見かけないようになっても──
いないと思って
うかつないたずらをする子がいないように
気を付けるんだぞ。
ましてや、オマエも忙しくなって
それにかまけて
私のことを忘れるようだったら──
そんなのはいけないぞ。
また、そのうち時間の余裕を見つけて
しばらく会わないかもしれない
懐かしい顔を合わせて
今年のお疲れ様会でもできたらいいな!