青空

『はしれよいこよ』
わーい!
おそとおそと、
おそとであそぼ。
あめがふっても
やりがふっても
そらはおそとがだーいすき。
すべってころんでも
おねえちゃんの
おひざのうえでも
なにがあっても
きまり。
よくはれたそらを
まどからみたら
はしりだしていくよ。
きょうは、おにわを
はしっこまで。
おねえちゃんのてを
ひっぱって──
こうえんへ。
どこまでも、
とおくてもそらはゆく。
そらちゃん、
なんでそんなに
おげんきなの!?
みんながおどろくよ。
なんで?
なぜ?
それはねえ
こどもだからだね!
きっとね!
でも、きたかぜがふくと
さむいから
そらはだっこされて
おそとにいけないの。
みんな、そらをつかまえたら
にがさないの。
だってそらは
ぴゅーっとどこかへいってしまうからね!
でもずるい!
そらもおそと、
きょうもおそと!
おそとにでるーっ!
だめなの?
ヒカルはおそとにでていくよ。
はしって
あせをながしてくるっていってるよ!
そらもヒカルについていく。
おじゃまにならないよ、
ほんとだよ。
いっしょうけんめいはしるもの。
そら、
はやいよ!
みんなしってるよ、
そらのはやさと
すばしっこさ。
ヒカルよりもはやいかもよ!
いや、はやいにちがいない。
あしたはヒカルとはしるはしるーっ!
おにいちゃんも
そらについてきて!
ちからいっぱいはしれ、
そらにはなされないようにはしれ!
そうしないと
そらがおいていって
もどってきて
てをつないでつれていくよ。
ヒカルとおにいちゃんをひっぱってはしるこどもだよー!