星花

『お祭りの準備』
しましまの
トラ模様、
よく目を引く黄色と黒は
みんなのお豆がうまく狙えるきれいな色。
節分の鬼の役は
今年はヒカルお姉ちゃんだったけど
あれからほんの数日で──
吹雪ちゃんは面白そうな本に出会い
ほどよい日なたを見つけて何度もお気に入りを開くの。
ユキちゃんは淡く梅の花がほころんだ場所を見つけて
氷柱お姉ちゃんの手を引っ張って案内していくよ。
お庭でいい形の棒を拾った青空ちゃんもいたし
それに何より寒くなっても
みんなが変わらず元気で──
厄は遠くへ行ったみたいで
節分をした甲斐があったというものですね!
もちろん、良い子でうがい手洗いを忘れず
風邪の予防に気を付ける
努力があるからこそ。
大事ですよね。
そうして役目を終えたしましまですけども、
せっかくあんなに活躍してくれたのに
一日だけのお仕事じゃもったいない、
もっとみんなの役に立ちたいーと
そんな声を立夏ちゃんは
たたんでしまいこむ寸前の鬼の衣装から聞いたそうです。
そうですね、
せっかく押し入れの奥から出てきて
あんなに楽しいお仕事を頑張ってくれたのに
もう元の暗い場所へ戻らなければいけないなんて。
そう言われれば何か一緒に
もっとできることがありそうな気も?
でも、できることといったら
立夏ちゃんが着て遊んで
怒られたり──
寒さで風邪をひいてしまうくらいしかないのでは!?
星花ではうまい知恵はひらめかないようです。
やっぱり、もっと頭がよくなって
いろんなアイデアを思いつくまでは
いつものところ──
おうちにある
すぐ取り出せるおなじみの場所で
待っていてもらうのが一番ですね。
今年一年分のお仕事を
どうもありがとうございました。
せっかくみんなでそろって
楽しく過ごした節分なんだもの。
また次の豆まきで
わいわい盛り上がれる時まで──
星花たちはきっと必ず
元気に仲良く過ごしていこうと思います!