春風

ホーリー
寒い日が続きますね。
これから冬は本格的になっていくというのに
どうしたらいいのかしら?
もうお姉さんなのに──
春風は何もわからないみたい。
こんなときは
あたたかく着こんでみるのも
好き嫌いなく食べてみるのも──
ためしてみなくっちゃ。
心の中も
ほっこりあたたかくなるような
子供たちと歌ってみたり
あかるい日なたを歩いたり。
春が来ることを願って
毎日を送らなくては
寒さで凍えてしまうのだ。
好きな人を
思ったり──
どんなふうに過ごしたいか
考えたり──
一緒にいる時間を
思い返したりしている。
思えば去年も
寒い時にはそばにいてもらって
なんとかやってきた春風だった──
何もわからない──
あの星明りの聖なる夜に素敵な贈り物のように
あなたがやってきてくれなかったら
今ごろどう冬を重ねていたのか
もうなんにも想像ができなくなっている──
こうしている今も一緒にいたいのに、
ずっと離れずに隣にいられたらいいのに
どうして一番の願いだけは
なかなか叶わないのかな?
仕方がないから
もしも一緒にいられるときは
きっと離れないようにしないと。
こんなに淋しくなってしまう時に
取り出せるように──
一生懸命に思い出を作らないでは
いられない──
今日も寒い日。
それを言い訳にしたら
あの人はもう少し長くそばにいてくれるのだろうか?
24時間でも足りないくらい
私はあなたを求めている──
今日も冬、寒い冬です。
こごえてしまわないように、
風邪をひかないでいられるように
どんな手を使ったとしても
きっと許されると思ってしまいそうな
春はまだ遠く──
でも必ず──冬の次に訪れる季節があると信じたいの。