春風

『クリスマスイブ』
寒い冬の日が来て、
毎日を過ごすことに
みんなが一生懸命で──
それでも、たくさん楽しいことがあったり
日々を前向きに送りながら
私たちはなんとかがんばっています。
今日はクリスマスイブ。
良い子のところには
もう、プレゼントは届いたでしょうか。
寒くても元気で
いつも明るくて、
私たちのおうちにはかわいい子供がいっぱい。
あなたも、気付いていますか──?
何も怖がらないみたいに
家族のみんなと一緒なら
心配することはないって、
いつも幸せでいられるのは間違いないって
信じているような──みんなの笑顔。
クリスマスイブの夜に
靴下をつるしてドキドキしている
子供たちの顔──いつもより輝いているみたいだったでしょう?
私たち、大人にできることなんて
本当は何もないんだけど。
子供たちに助けてもらうばかりで
きっと本当にあの子たちの力になりたいときに
できることなんてあんまりないんだろうなって
年を重ねて少しわかってしまったのだけど──
でも、年の瀬に
クリスマスがやってきました。
みんなが、本当は自分たちの
あふれる力で──
いつも感心するようなあの元気で
過ごしてきて、
どうにか家族そろってこの日を迎えることができました。
きっと、これから
とてもいいことが起こるのだとしたら
春風たちの力なんてたいして助けにならない
全部、あの子たちががんばって来たからこそ。
もしかしたら──明日の朝、
プレゼントが届いたと報告がもらえるなら
一番特別なプレゼントをもらったのは
あの子たちなのか──それとも──
厳しい冬はまだまだ続きます。
これからも──子供たちが大きくなっても
大変なことは多いのだと思います。
そんな時、たいしたことのできない
私たちだけじゃなくて
サンタさんが届けてくれるプレゼントも──
鈴の音も──星降る夜の奇跡のすべてが
私の愛する家族たちを助けてくれたなら。
そう願わずにはいられない──静かな夜です。
それにしても、サンタさんは
春風のところにもちゃんとプレゼントを忘れずに
届けてくれるでしょうか?
たまに──いい子の春風だけじゃなくて
王子様とだったら悪い子になってもいいなんて思ったりもしたでしょう?
あなたもそれを知っているはず──
ふふ──きっとその時を迎えてみないとわからないわ。
明日の朝、枕元の靴下を見るのが楽しみですね!