虹子

『あらたなおどろき!』
うー
さむいさむい。
きょうもさむくて
いやになっちゃう。
あったかくして
まるまっちゃおうかな?
みんなで
くっついちゃおうかな!
そんなふうに
おねえちゃんたちがさむがるのを
まねをすると──
みんな、おどろくの!
まあ!
にじちゃんがさむくて
たいへんだな。
あったかくしてあげなくっちゃ。
うふふ、おもしろい。
にじちゃんは、みんなをおどろかせると
なぜだか
うれしくなるよ。
ほかにも
おどろくことをするよ──
ことしも
よいとしでしたね。
って、あいさつするの。
らいねんも
よいおとしを!
そうすると、まあおとなっぽい。
にじちゃんがおとなっぽいって
あっちもこっちも
おどろいてくれるよ。
そうして
こんなふうにいう。
ことしもいろんなことがあったけど──
おうちのこどもたちが
こんなにおとなになったのが
いちばんうれしいことだ!
わーい!
きょうも、にじこをみて
おとなたちはおどろくの。
そうしたら、にじこもっともっと
おとなっぽくなっちゃったら
どうなるかな──
おけしょうして、おしゃれして
すっかりおとなになったらどうかな?
にじ、ずっとそうなりたかったんだ!
そらちゃんは、おおきくなったら
はたらくくるまになるのが
いまのゆめなんだって、
そんなテレビをみたんだって。
そらちゃん、いいこだもんね。
きっと、なれるよ!
おとなっぽくそだったおねえさんのにじこと──
はたらくくるまになったそらちゃんが、
このねんまつに、みんなをおどろかすためにあらわれる。
いそがしくて、つかれたみんなのところに
おおわらいをとどけるために
さむいきせつにも
めげずに──
やってくる。
ときどき、さむいさむいいいながらやってくる。
おとなっぽいおねえさんと
はたらくくるまを
おうちのなかでみかけたら──
ふたりは
だいすきなおにいちゃんにおどろいてもらって
そのあと、あっためてほしいとおもっているはずだよ。
あっためてあげてね!