『12月を前に』
早いもので、
一年の長い月日も
残りあとわずかです。
ここから先の
寒い時期、
体に気を付けて
あったかく過ごしていかないといけないのと
同時に──
楽しみな出来事が多かったり
一年の締めくくりに
がんばってみたいことがあったりで
なかなか簡単ではない。
充実した年末を過ごすには
一筋縄ではいかない──
そんなふうに
ついつい焦ったりしがち。
あわてないで!
おうちではいつも
蛍が待っている──
クリスマスの準備に
はりきったり
おせちの中身を考えていたりで
おうちの頼れる蛍も
いつもとは少し違って
忙しそうに見えるけれど──
よく見て!
ほら、もっと
よく見るとわかります。
ほーら。
なんだかあまり──
いざというときは
のんびりした顔。
誰かが言った
何物にも動じない、大物の風格。
実は全然そんなんじゃなくて
せわしないのについていけないだけなんだけど
まあ、みんながいいなら
そういうことにしておこう。
師走の毎日にも
どっしり悠然と構えた
蛍がそこにいることを
みんなは忘れないでいてほしい──
星降る夜も
鐘の音が聞こえてきても
いつもの明るい笑顔で過ごしている。
そうありたいと思っている──
みんなもちょっと
ほっとして
いつもみたいに明るく──
そんな師走を願っている。
いろいろなことがあった一年の終盤に
また、いろいろなことは
きっとあるのだろう──
考えるだけで大変そうだ!
蛍は落ち着いて
とりあえず腰を落ち着けて、暖かい飲み物から始めたいと思います。
お兄ちゃんもどうですか?
もう、二人分用意していると言ったらお誘いが強引すぎじゃないかしら?