吹雪

『とりとめもなく』
少し暖房がききすぎた部屋に
みんなが集まり、
飲み物とお菓子を用意して
話を始めると、
それは──いつまでも
終わりを知らずに続くという。
ビッグバンにより広がり続ける宇宙にも
熱的死を迎える時が来る説もあるというのに
人が集まって
話すとき──
内容としては
今日あった出来事。
この冬の、今後の予定。
好きな食べ物とそうでない食べ物。
街の景色の変化など
確かに、話題は尽きないようにも見えます。
楽しい話をしていると
時間の流れは早く、
寒さから逃れようと家に飛び込んだ夕暮れ時も
あっという間に日は沈んで
夜はもうずっと──
終わらないに違いない。
星々が長い眠りにつく運命の時よりもずっと長い間を
私たちが過ごすというのであれば、
まずはそういうものだと受け入れる心構えこそ、
最初にすべきことでしょう。
そのあとは
普遍的な記述にできるように
頼もしい数式の力を借りて、
時間をかけて
ときどきは、同じ研究をする者同士で
話し合って情報を整理し
たまには全然関係ない
休憩の時間も用意して──
みんなが集まる夜という、
長い時間をかけてもなにも困らない状況を
用意できたのだから
答えが出るまで話をして
楽しく過ごして
冬の予定を──今のところは
だいぶ希望のみが多くを占める
まだ少し遠くに見えて
でも近づいてきている実感もある
あの寒さの厳しくなる日々の予定が、
考えるための材料を私に多く提供しようとしている。
時間は流れ
いつまでも終わらず──
言葉は途切れることなく。
こうして冬ごもりの準備は進んでいきます。
まるでこの会話が──途中経過ではなく解答に近いもので
もっと短い記述で収まるような気がしています──