『三連休』
連休が終わる──
だが、あの悠久に輝きを放つかに見える
星の海ですら
いつかは塵と消える定め。
連休の一つや二つが過ぎていく程度で
何を恐れることがあるだろう。
もっと遊びたかったと──
もっとゆっくりしたかったと
嘆いたところで、
限りある命のみを持つ私たちには
学べる時間は少なく、
後悔の繰り返し。
だったら、いいじゃないか。
堂々と胸を張って
自分なりの連休を過ごしたと、それだけを語ればいい。
連休明けの学校で
友達に話せるような思い出がない──
お天気お姉さんなのに
気の利いた話題がない。
そんな吹けば飛ぶような
小さな事を気にする──
まさに、ちっぽけな人間にふさわしい姿ではないか。
恥じることなどあるものか──
そのちっぽけな人間が私たちだ。
それでも、はじまっていく日常を前に
まだもう少し
心に引っかかるものがあるのなら
こう考えてみてもいい。
秋の夜長と言い訳をして
だらだら夜更かしを続け──
遅くなって起きてきて
おいしいごはんができたてなのに
おなかもそんなに空いていない。
あの悲しい
怠惰の罰を知るくらいならば、
私たちは──きっと
滅びるまでの刹那でも
蝶が夢を見る幻でも
真面目に学び、日々を傘ね
苦難と挫折と、わずかな光の差す道を歩んでいくことができると
誇りを抱いて前に進んでいけばいい。
無為に過ごす悲劇を知ったのだ──
それにくらべれば
これから待っている道のりの、なんと輝かしいことだろう。
小さな一歩は、積み重ねられていく。
ひととき立ち止まり、足跡を刻み
そして──いつかまた足を止め休む時を思いながら。