綿雪

『ジャンプだ!』
子供はいつでも
うたい
わらい
泣いて──
そしていつでもとびはねる。
どんなときも
他の生き方は知らないみたいに。
高い場所からも
勇気を出して、
いつもの場所も
いつもより遠く──
すべらないように気を付けて!
ただでさえ枯葉の落ちる季節。
こんなときに、無鉄砲な子供が
いい天気に誘われて
次から次へとあらわれたなら──
もう、何を始めるか
どんなにしっちゃかめっちゃかに
あばれだすか──
わからないんだもの。
大丈夫かな?
ちゃんと、元気に
おうちに帰って来る?
子供たちはおうちの中では
最近のお気に入り、
好きな仮装を両手に駆け回る。
壁をすり抜けるおばけになり
木をなぎ倒す鬼になり
おすもうの強いかっぱになり──
そして、誰よりもすばしっこく
どんな大岩だって飛び越えて
高く高く、
羽が生えたみたいに思いのままに活躍する
すばらしい怪物になる。
あれはなんだ!?
子供だ!
わがやの子供たちだ!
晴れた日を見つけて、そして見守られて走っていく──
今日は、いろんなかぶりものを
試してみたんだって。
なりきるのにとってもいい、おもしろいものばかりだ!
視界が悪いのは気を付けてね。