観月

『迎える日々は』
朝早くから
姉じゃたちは忙しい。
ごはんの支度をして
花壇に水をあげて
みんなでそろってラジオ体操──
朝の涼しいうちにお仕事をしていると
だんだん日が高くなったころには
ちょうど休憩時間がやって来る。
日陰でお昼寝も
気持ちがいい──
宿題を済ませるのも
たっぷり時間の余裕があって助かるという。
夏休みの午前中は
早起きをした者に訪れる
楽しいことがいっぱいじゃ。
そこへやって来るのが
遊んでほしくて家の中を駆け回り
連れ出そうとするわらべたち──
もちろん
わらわもそのひとりじゃ!
まだそんなに暑くもなく
時間もたっぷりある午前の時間、
あまりにわくわくして
遊んでほしくって
たまらぬのじゃ。
だれか──
誘って一緒に遊べそうな家族は誰かのう?
どこにいるであろう?
そして!
遊び相手を探す子たちのもとへ
ついにあらわれる──
やっぱり遊び相手を探して
自分こそが誘われたいと張り切る
マリー姉じゃ!
それから、用事もある他のみんなに
迷惑をかけるんじゃありませんと
宿題を早く終わらせて準備万端の
氷柱姉じゃ!
なぜか──うろうろして
遊んでほしい子のところには
必ずあらわれて、
夏休みの一日を一緒に過ごすのじゃ。
いつもわらわを助けてくれる
あの不思議な力は何であろうか?
きっと、たくさん修行をして身に着けたのであろうな。
祈祷に水垢離、
わらわが知らぬことも、おばあや他のみんなからもたくさん学んだりして
今があるのだと思うぞ!
わらわも、立派な姉じゃから教わることは多いと思う──
いっぱい一緒に過ごすぞ!
夏休みは、いよいよこれからはじまるのじゃ。