真璃

『マリーの過ごし方よ!』
夏休み!
暑い暑い毎日、
日々へばっていた子供たちは
せっかくのお休みを迎えて
あれもこれもしたくってたまらない。
夏の暑さくらいでは──
もう、マリーたちを止めることは
できないんじゃないかしら?
相変わらず汗はだらだら流れるけれど
もうかまっていられないんじゃないかしら!
折り紙で王冠を作るのも
時間があるからきっといいものができるに決まっている。
マリーはいつもの毎日より
ちょっと華麗な女王になれる──
そんなふうに
元気に毎日を過ごす子たちがいる。
いっぽうで、
夏休みはまだまだ長い、
焦って大変な思いをしなくても
涼しい時を待って
ゆっくりすごせばいいじゃないと
暑さに疲れたままの子たちもいる──
元気な子たちは、みんなで遊びたくて
日影に隠れる子を連れ出そうとしているけれど
このままでは──
パンを求めるみたいに
毎日ゆっくり過ごせる日々のため
革命が起こってしまうかもしれない。
夏休み革命よ!
元気派の女王、
やることいっぱいで時間がいくらあっても足りないマリーは
こんな悲しい争いを続けさせるわけにはいかないわ──
前世で失敗したあの時のことを
いま、取り戻すのよ!
マリーならできるわ!
今は愛しいフェルゼンがいつも一緒だから──
一人じゃないから。
見ていて、フェルゼン!
元気な子たちが、暑さでお疲れの子まで
誘わなくていいように
マリーがいっぱい遊んであげるのよ!
ふふ──汗をかいてもあふれ続ける元気なら
マリーは誰にも負けないんだもの──
それってきっと、王妃に必要な素質の一つなんじゃないかしら?
今日も暑く
遊びたいことは多く──
夏休み。
それは、レディーが力いっぱいに立ち向かう日々なのよ!