『夏休み』
うむ。
ああ──そうだな。
今は夏休み。
ぎらぎら燃える太陽と
元気いっぱいの子供たち。
予定を立て、
自由な時間を作っても
やりたいことは増えて
遊んでもらいたい子もたくさんいて
どれだけ一日が長くたって
ちっとも足りない──
暑い日においしいおやつも
かき氷とあずきの組み合わせは
無限に奥が深く、
その底は闇が支配するように永遠に覗けず──
ああ、もう食べられない──
はっ!
うとうとしていたようだ。
なんだ、オマエはそこにいたのか。
何か寝言で変なことは言わなかったか?
夏休みが来て──
それはもう言ったかな?
小さい子たちといつまでも遊んで──
もう言った?
意識はついに
永遠の闇に吸い寄せられるかのように──
え、もう言った?
いや、闇とかどうとか
言ったようで言ってない?
どっちなんだ?
まあいいか。
とにかく、毎日が大変だ。
毎年来ることを
知っている、
激しいエネルギーが人からも星々からも注ぎ
まるで読書に集中できない時間なのに、
この休みに読もうと思って楽しく選んだ本も
まだ手を付けていない──
夏休みが私たちの毎日に何をもたらし
どのような時間を運び込むのか
毎年のことなのにいまだに予想すらできない。
わかるのは──
落ち着いていることなど
なかなかできはしないということだ。
今日も忙しかったから、おなかが減った気がするな。
そろそろかき氷とあずきの組み合わせを今日も試す日が来た──
言った?
どれだけ食べても、もう食べられないということはないからな──
言った?
いや、言ってない?
どっちなんだ?