観月

『その日を待つ』
むにゃむにゃ──
もうすぐやって来る
楽しみな連休はどうなりそうかというと、
これまで熱い議論を交わし
それぞれの意見をぶつけ合って
言うだけ言って満足した子も多い中、
いろいろあって
ホタ姉じゃや春風姉じゃの意見が採用されて
どうやらどこかおいしいものを食べに
出かけることになりそうじゃ。
決め手となったのは──
これから先の天気予報。
まだ見ぬ未来は
どんな力があろうとも
せいぜい、ぼんやりとしかわからない。
一週間も向こうのお天気は
これからまた予報も変わっていくこともあるだろう。
やがて起こるさまざまな出来事を前に、
今、果たして何ができるのか
何が正しいかを知ることは
誰にもできぬのだ──
お天気もきっとわからない。
でも、せっかくみんなで過ごす連休に
雲に乗った雷様がやって来る
そういうこわい危機の可能性があるとわかるなら
それは参考になる──
未来に向かう正しい道はわからなくても、
何かあったとき、どんなことができて
その時に信じる道へ進む助けとなるのか
みんなで真剣に話し合って
考えることはできる──
雨が降ったとき、
小さい子が多いと
荷物に傘が増えて手が空かず
迷子になってしまったらいけないのではないか?
おばけにさらわれてしまうのではないか?
あと、手を繋げないと寂しいのではないか?
楽しいお休みに、家族でお出かけ。
みんなで並んで同じ景色のほうへ歩きたいのじゃ──
それができたらどんなにいいことだろう。
というわけで
屋根のある場所がいいということになった。
つまり──
あまり遠出の予定もなさそうなので
おうちにいる時間が多くなるだろうと、そう予想できる。
今まで、すばらしい連休ばかりではなく
普通の日や
楽しい週末に、
どんなふうに過ごしていたのか、
それが問われると思われるのじゃ!
わらわも、みんながゆっくりしているときに
お茶を運んだりしてお手伝いできるよう
今日は小雨姉じゃについていって
たくさんのことを教えてもらった。
ふう──
がんばった。
というわけで、そろそろ眠くなってきたの──
おうちで過ごす時間も
お手伝いしたいわらわや
それにまたついてくる小さな子たちがいるから、みんな安心なのじゃ。
すぐそこに近づく連休の日々もきっと、いいことがたくさんあるぞ──