『だらだら』
ふうふう、
べ、別に小さい子と遊んだくらいで
疲れてなんていないけど。
ちょっと休みたい気分だっただけよ。
このあとはまた、
いつでもおなかをすかせて騒いでいる子たちに
その大声が出る口に放り込めるよう
何かそれなりの物を作っておきたいし。
まあ、私がするのは簡単な手伝いで
だいたい蛍ちゃんや春風姉様任せだけど──
そのほかにも
いつでも退屈している子たちに誘われて
終わりがいつになるかわからない追いかけっこや
何かいい形の枝を見つけるための宝探しがはじまるから──
付き合うこっちも体力勝負になるわね。
合間を見つけて
うまく休むことは
この時期は特に必要となる能力──
それを本当に私は
身に着けているのかしら？
疲れの残る体が多少の疑問を感じているわね。
いや、疲れてなんてないけどね。
まあいろいろあるけど
この連休が終わったらまた
家族がそろう時間もそんなに多くないから──
たぶん多くないと思うけど──
いやまあ、どっちでもいいんだけど。
今のうちにたっぷり遊んでおきたい、
そんな気が何となくしているなら
別に──
やっておいて損はないと思うから。
それだけ！
おでかけの予定も
海晴姉様は予約しておいたとは言うけど
いつのことなのか
驚かせたくて詳しくは教えてくれないみたい。
どうもまだまだ
連休中に何か起こりそうな予感は
しないでもないわね──
まあ平気だけどね。
むしろどんとこいくらいのものね！
ちょうど退屈していたところよ。
氷柱に何の問題もなし。
──
そのへんは、あえてみんなに聞かせるようなことでもないけどね。
聞かれていなかった？ よかった。
いつもてきぱき
無駄のない生活を心がける私が──
たまにごろごろする日だって
連休中にはやって来る。
何が起こるかわからない日々だというから──
そういうこともあるわね。
まぶたは重く
手足はだるく、
しかしお天気は
家の中にこもるにはもったいないほどにまぶしく──
きっと、いい連休を過ごしている子は
多いかもしれないわね──
