吹雪

『事実』
よく知られている通り──
知識量や経験、
受けた教育や出会った相手の影響、
人間が積み重ねてきたことで
選択肢は広がり、
迷った時の答えは
正しいものを選べるようになると
一般的には言われています。
つまり──
まだ小さいさくらが
次の日曜日の買い物の予定で
本を選ぶのに迷っている状況と比べて──
少し年上の私は
迷うことも少なく
自分に合った本もすぐ選べるに違いない、
という理屈になります──
本当にそうでしょうか?
人の言い伝えること──
そして、私がそうであってほしいと時々思う
よくある教えは
おそらく、一部の条件下で例外はあるとしても
多くの場合にあてはまる
理想的な道のりなのではないか──
だとすると。
今、こうして──
家族と買い物に出かける予定があり、
そこで買ってもらえる
自分が一番
欲しいと考えている本は──
今までよく読んでいた
お気に入りのジャンルから選ぶのか、
それともこの機会に
まだ見知らぬ
新しい分野を切り開くべきか──
まだ時間の余裕があるとはいえ、
この問題は──
さくらが悩むのとくらべて
はたして、答えが出しやすいものかどうなのか
それは私には正確なことは言えない──
でも、もしも本当に
積み重ねてきた年月と経験が
答えを出すために有利なのだとしたら──
もしかすると、信頼できる人に相談すれば
答えに近づく可能性はあるかもしれない。
というわけです。
はい──この説明で伝わっていると考えます。
兄であるキミこそ
私に必要な答えに
近い場所にいるのだと──
私が考えるのは
不自然なことではありません。
どんな意見でも構わないので
何か参考になることを聞かせてもらえればと期待しています。