青空

『まいご』
どうしよう!
なやむ──
こっちは
まるいこいし。
こっちは
かくばったこいし。
どっちも、いいかたち。
でも──
あかちゃんそらの
おかたづけのはこは
まだちいさいから、
どっちかえらぶんだって。
うーん。
となりで、さくらが
うんうんかんがえている。
おもしろいほんはどれだ──
そのとなりの
またすぐよこで
ふぶきもかんがえている。
そのよこは
くるっとわをかいてもどってきて
そらがかんがえている。
うーん!
はこをおおきくするには
どうしたら!
だってね、
そうしたら
ふたつのこいしが
どっちもはいるよ。
それをきいた
ふぶきがひらめいた。
さくらにおはなしをして──
あたらしいせかいをみつける
ぼうけんのほんは
まずは、やさしいないようから。
さくらにそんなほんを
おしえてあげて
あとでふぶきがかしてもらったら
いいんじゃないか。
だって。
それはいいね!
だから──
そら、わかっちゃった。
こうするの。
まるいこいしは
さくらのたからばこに。
かくばったこいしは
ふぶきのたからばこに。
いいもようのこいしも
すてられないから
おにいちゃんのたからばこにいれる!
よーし、きまった!
おにいちゃんのたからばこはどこ?
いいもようのこいしと
くろいこいしと
おにいちゃんとみつけたふつうのこいしと、
ぜんぶいれる!
そらのたからものが、どんどんふえていくよ。