星花

『ハロウィンはだれのもの』
毎日寒いですね!
こんなに困った
くもりがちの日が続くのは、
そろそろハロウィンのおばけが
そこらじゅうに潜んで
悪さを始めたのかもしれません。
私たちも、早く仮装の準備をして
悪いおばけをよくおどかして──
追い返さないと!
でも、一年に一度だけ
やっとこっちの世界に来た
おばけたちなのに──
すぐに追い返してしまっても
かわいそうですね?
おばけが苦手な子も──
おばけと遊びたい子も──
額を突き合わせて
真剣に話をして
寒くても、がんばって!
いつも明るく元気でいようとすることを
忘れずに──
楽しいハロウィンの日を待っています。
かぼちゃや
秋の味覚の
おいしいお料理を待っているのと、
とってもかわいい
おばけの仮装で
いたずらしたり──
いたずらをするかわりに
おかしをもらって
満足したりする日が、
子供は楽しみで仕方がない。
お料理のお手伝いだってするし、
おばけが来ていると聞いただけで
お兄ちゃんを誘ってかくれんぼするのだって
いつもよりもなんだか楽しい──
どきどきして、
少し怖くて
かくれんぼなのに
ちょっとでも早く見つけてもらいたい
不思議な感じでいっぱい。
でも、そんな小さい子供たちを見つめる
年上のお姉ちゃんたちの
楽しそうな顔で──
本当に、子供たちが仮装して
お菓子をもらって楽しむのが
一番楽しい日なのだろうか!?
謎のように考えたりもします。
みんなの仮装は試着も済んで、
あとはかぼちゃの収穫と
お菓子を待つばかり──
もう、どっちを向いてもおいしそうな匂いばっかりです!
でも待って──
まるでおばけがすでに悪さをしているような寒さを考えると──
この甘い匂いだって
何かが誘い込もうとしている罠かもしれないでしょう?
きゃー、こわい!
良い子たちは
早くお兄ちゃんのところへとんでいって
さらわれないように
手をつないでいないといけないはずです──