『まぶしく』
今日もいいお天気。
ただし、午後から
にわか雨が降ることもあるでしょう。
うちは──
どうなるんだろう?
雲の様子を見ても
なんとも言えません。
この間まで、梅雨が戻ってきたような雨雲に覆われていた空は
ついに夏を取り戻し
奪われた季節は私たちの頭の上に帰ってきたかのよう──
お庭に出ていた子供たちが
汗でびしょびしょになるのは
これまでの日々と変わらないけれど、
確かに違うのは
洗濯機で洗ってすっきり真っ白になった着替えは
いいお天気の下ですぐに乾いて
誰もかれもが日差しをたっぷり浴びた服に袖を通して
にっこり笑顔になるということ。
そしてまた、
空を眺めます。
今日はどっちだ──?
お天気お姉さんでもなんでもない私では
流れていく雲が
どこか別の目的地を知って
遠くへ走り去る途中なのか
それとも雨の先触れなのかもわからない。
よく洗い、物干し竿をいろどる
あの洗濯物たちに待ち受ける運命は
果たして喜びなのか
それとも高く立ちはだかる壁のような
試練なのか──
でも、腕を組んでうなっていても
特に大空に対して
ちっぽけな人間にできることもなにもないので、
もしも降りはじめたら急いで取り込むために
準備をしておくだけ。
生乾きは少し悲しい──
お天気の前では
人の笑いも涙も
ちっぽけな宇宙の塵でしかなくて、
えーと……無常がどうで……
まあいいや。
家事の担当として
することは多く、
お天気に左右されるのはその一部。
それなのに──
まるで運命を決める何ものかのように
雲をにらみつけているなんて、
蛍はどうしてしまったの?
ああ、これでは恋をしているみたいに、
えーと、まあいいや。
すごくいいお天気が続いて
もしもすっきり洗濯物が乾いたら──
喜んだ蛍はどこかお兄ちゃんのいるところへ飛び込んで
報告に行くかもしれません。
ぜんぜんたいしたことじゃないけれど──いいですか?
すごく大げさに喜んでしまうかもしれません──その時はごめんね。