『ごあいさつ』
あけましておめでとうございます。
今年も春風は
王子様と一緒に過ごし、
王子様に尽くし、
王子様に好みの全てを捧げて
どんな小さなことでもお力になります。
そして──
出会った瞬間からずっと
あなたと全てを共にすることの他は
何も考えられなくなり、
離れられなくなったから
今年の抱負は
いつもあなたと一緒にいること！
これがすべて！
です！
現実は、なかなか難しいかもしれないけれど
新年の抱負って
少しくらい無謀なほうがいいですものね。
ふつつかものですが
どうか今年もよろしくお願いいたします。
──ふー。
いつも見慣れている場所の
いつも通りの景色だけど、
改まってあいさつするのは
やっぱり緊張しますね。
でも、ちゃんと言えてよかった。
別にきちんとあいさつするかどうか
元日の成果で、
一年の過ごし方が変わるなんてこと、
そうそうないとは
わかっていても──
それでもしっかりできればいいなと
思うものです。
一年に一度！
この時だけですもの。
それに──
あいさつの言葉と
私の気持ちを
聞いてもらっている間は
あなたあ私だけのもの──
家族でもきちんとしないと、って
そんな言葉に甘えて
大好きな人を独り占めできる時間が
一年の初めの日から
少しだけある──
とっても
うれしいものです。
もっと話をしていたいけれど、
やっぱりお兄ちゃんと向かい合って
きちんとごあいさつをしたい子が
たくさんいるそうです──
みんな、きっと緊張して
失敗しないようにがんばっていると思うの。
私の王子様、大変ですけど
聞いてあげてください。
お疲れのときは──
どうかきっと私を頼ってください。
今年一年も、春風は永遠に変わらず
あなただけのもの。
出会った瞬間から知った運命は
これからも何ものであろうと邪魔はできません。
おいしいおせちも
たくさん作りました──
楽しいお正月を過ごしてくださいね。
そして、良い一年がどうかあなたに訪れますように。
春風は、いつでもあなたのそばにいます。
