『だいすきいっぱい』
さくらはなんだか
いつもいつも
おなかをすかせているかもしれない!
そんな気がする。
でも、それは
いつもいつもおいしそうな
においが──
そこらじゅうにあふれているから。
よのなか、おいしいものが
いっぱいだから
食べきれるかどうかもわからない。
お兄ちゃん!
きょうはおにわへいきましょ。
だってほら、
あたりにはちらばったおちば、
おいものしたくもできている。
みんなでおそうじをして
きっとおいしい
やきいもをつくるばんに
ちがいない!
そうでなかったら
さくらはかなしい……
さくらは
やきいもがいいな!
さくら、やきいもがたべたいよ!
っていいながら
おそうじのおてつだいをするね。
みんなも、そうだな
やきいもはいいなっておもいだすよ。
あんなにいいものを
わすれる人が
いるわけがない!
たき火をすると
火はこわい、
こわいけど
きょうは
お兄ちゃんがいるの。
さくらをまもってくれるって
しってるの!
さくら、おぼえたの。
お兄ちゃんはいつも
たすけてくれること──
お兄ちゃんがいてくれたら
わすれる人がいるわけが
ない!
みんながお兄ちゃんをたよりにして、
たいへんだから──
さくらがおいもを
たくさんたべさせてあげないと。
たくさんおちばを
あつめないと!
おいしくやけそうな
大きなおいも──
おなかをすかせても
たべきれるか
わからないけど
さくら、お兄ちゃんとたくさんたべたくて
おそうじをするんだよ。