さくら

『たのしいこと』
わーい!
お兄ちゃんといっしょに
おやつ!
おやつだ!
つぶあんのたいやきだって。
あめがふって
さむくても
からだの中からあたたまるためには
おやつのじかん
それに、さくらは
お兄ちゃんがいるから
うれしいな。
みんながなんだか
いそがしそうでも
おやつのじかんにはテーブルについて
さくらとおはなしをしてくれるの。
そうしたらもう
うれしくなって
おはなししたくて
ときどき
おやつのほうをたべるのをわすれる!
えへへ。
さくら、お兄ちゃんをおいかけて
まきじゃくをもっても
おそいからおいていかれるし
小さいからお兄ちゃんにおいつけない。
サイズをはかるって
かなしいことなんだね。
だから、おやつをたべよう。
お兄ちゃんがいるからね。
なんだかさいきん
さくらがよくたべるという
うわさがあるんだって。
だからちょっと
こころもち
おやつも大きい。
あんみつはかんてんひとつぶんくらい多いかもしれないし
たいやきはしっぽまであんこがつまっている子をもらえるの。
そうすると
さくらはゆっくりたべるので
おやつのじかんがすこしながい!
まさか、うれしいじかんが
すこしながくなるなんて!
さくらのたのしいことが
ときどきふえるのは
いつもさくらに
お兄ちゃんがいてくれるから。
あーっ、たいやきがちょっとさめちゃったね。
あたためなおしてもらおうか?
お兄ちゃんとゆっくりたべたい
さくらのおねがい
ときどききいてもらえることがあるの。