観月

『ミステリーツアー』
世の中にはおもしろいあそびが
たくさんあるのじゃ。
かけっこに
なわとび、
まりつきに
けんけんぱ、
虫とりも
きれいな石をさがすのも
四葉のクローバー探しや
花冠を作るのさえ、
みんなみんな
子供なら間違いなく
日暮れまで夢中になる
すばらしい遊びばかり。
いくら時間があっても遊びきれぬ、
足が動く限り
駆け回らずにいられぬ──
世界はそういうふうにできておるのじゃ。
さて、そんな子供たちの間で
いまいちばんに
人気がある遊びといえば
迷うところだが
やっぱり──
答えは一つしかない。
そう!
ポケモンじゃ!
秘密の眠る雪深い山へ
探検に──
兄じゃはもう出かけたか?
いにしえより伝わる
失われかけた伝説の真実に迫ったり
何かが眠る謎の建造物を探したり──
地にはまだ見ぬけものの足跡を、
いちめん真っ白な天には
駆け巡る自由な鳥を追いかけることができる。
地を走る鳥などもいるようだが
それもまたよし!
未知への出会いに行く道じゃ。
谷を越え、大海原を渡り
目の前に現れたものに
あと少しで手が届く──
子供はみんな
そんな気持ちのとりこになる。
兄じゃも鬼ごっこの時は
うまくわらわをじらして
楽しませるのじゃ。
やがて、旅の果てには
成長した姿を
懐かしい友や、かつて導いてくれた師に見せるチャンスも──
いつか見つかるであろう。
うーん、いいのう。
子供は必ず
旅に出て、一回り大きくなって帰ってくるものじゃ。
兄じゃがちょっと目を離したすきに
わらわもすっかり成長してしまうかもしれぬぞ。
ずっと見ていないと──いけないようじゃな。
それでは今日もまた、雪山への旅に行ってみようかの。
眠らせてボールをたくさん投げて
めざせポケモンマスターじゃ!