海晴

『旬のもの』
あまーいのも、
はたまた
いいお味が出て
体にやさしいのも!
だんだん涼しい日が多くなって
秋が深まるのを体で感じているこのごろ。
そろそろおいしいものが
ぶらぶら歩くお店で見つかりそうだと
体が知っているかのように──
街歩きでおなかがすいてくるころ。
なにしろ秋の気配は
そろそろしまう予定で考えている
薄手の服の首元から、
短めの袖口から、
足元の靴下からも──
なんだか最近
肌寒い風が吹く時間が
増えたような──
秋になるのがちょっと急じゃない?
あれ、毎年
こんな感じだったっけ!?
帰りを急ぐ速足のお姉さんが
手にぶら下げているのは
あったかい熱と
いいにおいでほくほくな出来を伝える
お肉屋さんのコロッケ──
みんなの分と
帰り道につまみ食いをして
熱いうちに食べる分!
だってこのくらい
食べないと──
寒い中を一人で帰る力が出ないかもしれない!
すっかり油断していたけど
この連休は
タンスの片づけに使ったほうがいいのかもしれないわ。
たぶん今の時期は
気ままな買い物に
歩くより──
季節に合わせた服を
一生懸命選んで
出かけるのがいいかもしれないわね。
冷たい風が吹いたときに手を取って
隣で歩く人のことを考えながら
時間をかけて支度をして──
そんなお出かけが
お休みの間に一度くらいできたらいいわね!