虹子

『ぽこぽん』
たべて
たべて
たべまくれ!
すききらいをしない
よいこのもとへ──
かぜをひかない
つよいからだはやってくる。
かぼちゃのにものも
デザートのちょっとしぼんだケーキも
にじこのからだをつくるための
りっぱな
えいようのかたまり。
あたまからぼりぼり
するんだよー!
りっかちゃんが
おてほんをみせてくれたように!
ケーキのあたまや
かぼちゃのあたまが
どっちかわからないけれど
きもちは
つたわったきがする!
にじこがかぜをひくと
おにいちゃんがないてしまう、
おねえちゃんたちがみんなないてしまう、
つられてそらちゃんと
あーちゃんもなみだをこぼすから──
えいようをかんがえるのは
とってもだいじだって
ホタおねえちゃんがいっている。
おりょうりのほんをひらいて
キッチンようひんをにぎりしめて
かぼちゃをつぶすマッシャーをたかくかかげて
ホタおねえちゃんはゆく。
にじこをけんこうにするために
キッチンへ!
だからにじこ、
うれしくなって
おりょうりつくるのをながめて
いきおいがついたあまりに
にもののたまねぎが
にがてなこともついうっかりわすれて
おさらをからっぽにしていたよ。
おかぜのこわいきせつには
むねにじょうねつのほのおをともす
おねえちゃんがいる。
にじこは
まけない。
ふゆのさむさに
くじけたりするものか!
だって、みんなのために
がんばるおねえちゃんがいるよ──
にじこをまもってくれるの!