吹雪

『最短距離を選択』
地図を調べて
PCからプリントアウト。
新しい道のりを切り開くときの第一歩。
今日の目的地はふだんは行かない遠くの距離にある書店で、
同行者は星花姉です。
また、立夏姉や麗姉も途中まで一緒でしたが──
途中で別れて二人で進むことになります。
一般的に、道を理解している意識があるかどうかは
心理面が肉体にも影響し
同じ距離を進んでも
疲労の度合いが違う──
といいます。
つまり行ったことがない場所へ進む場合、
地図の通りに進んで
いっさい疑う前提を採らない私のほうが
ふだんから鍛えていて体力がある星花姉よりも
到着時点で余裕があったように感じられるのは
充分に考えられる結果の一つ。
地図が正しかったのが理由だと思います。
一応──
PCで調査できる地図は、たとえば道路工事の表示がなく
回り道の必要が出てくるかもしれない。
また、最近道が変わった場合に対応しているとは限らない。
そのような点から完全に信頼できるとは言い切れません。
でも今日の場合は
星花姉が疑っていたのは地図の正確さではなく
自分が地図を読み取る能力であったことが
途中の会話から推測できます。
私が同行しているのだから
道に迷ってあまり疲れさせてはいけないと考えているとのことでした。
地図の読み方は自信がある私に任せておけばいいのに
年齢差により発生する問題なのか
性格から来るものなのかは
現時点で判断するには情報が不足しています。
でも同じ家族なら
これからも二人で歩くことは多いのだから
星花姉があまり疲れないようにできたらと思います。
帰り道で出会った立夏姉に話したところ、
そういうときに役立つ会話をいくつか教えてくれました。
しりとりなどが良いということでした──
また、想定したよりも気温が上がりましたが
これは昨日までの寒さよりも体力への影響が少ない範囲に
とどまっていたように感じました。
出発前に選んだ帽子と、
暑くても寒くても対応できるように
脱ぎ着が簡単な服と
書店に持っていく予算の中から
帰り道で自動販売機を利用して水分補給をする分を
意識して残しておくことで解決できたようです。
これからまた暖かくなっていくようですね。
雛祭りは晴れたほうが気持ちがいいというみんなの意見は
雛人形の長期にわたるコンディションの維持という観点からも賛成できますが
私はこの先もあまり暑くなりすぎることなく
歩く道が苦にならずどこまでも行けそうな感覚の
今日くらいの気温が続くことを望んでいます。