『その次の未来』
もう寒くてたまらなくて
困ってしまいますね。
手もカチカチに冷えているし
襟を立てて首を埋めるの。
暖まりたくてもお兄ちゃんはいつもいてくれないし
結局、春風ちゃんと手をつないで帰ってきました。
まあまあ寒さはしのげたでしょうか。
こうなると気になるのは
この先のお天気。
楽しいことがたくさん待っている年末年始は
寒すぎたりしないか
体調を崩したりしないか
みんなを抱っこして暖めたくて
蛍が両手を広げて手当たり次第に襲い掛かる遊びを始めないか
心配になるところです!
うれしいことに、わがやには
お天気予報に詳しいお姉ちゃんがいて
みんなが頼りにして甘える最年長。
おねえちゃんっ♪
海晴お姉ちゃん、これからのお天気を
テレビより先にかわいい蛍にこっそり教えてください。
蛍は絶対覚えて役に立てます。
蛍のすごいお姉ちゃん──
お願い聞いて欲しいな。
と、にこにこしてみたところ
よしっ!
自信はない
お天気予報のお勉強も途中だけど
そこまで言われて引き下がったら
お姉ちゃんがすたる!
だって。
さすが!
あまえんぼうの蛍と違って、頼りになります。
そんな海晴お姉ちゃんの予想によると
年末年始はおうちの中はとても暖かく
お外がどんなに大荒れでも
遠慮なく側によってくっついてみたり
ボードゲームなどをしてすごせるでしょう。
なんですって。
よかったですね!
なんでも予報できる海晴お姉ちゃん、
ちなみにホタのラッキーアイテムは何ですか?
続けて聞いたら、あわあわしながら
えーと──てぶくろ?
ますます自信なさそうに
教えてくれたので!
自分の分もそろそろ仕上げなきゃいけないのを思い出し
なるほどなるほど
さすが海晴お姉ちゃん、よく見抜いたなあと感心をしました。
お兄ちゃんにもラッキーをおすそわけするために
手袋ひとくみ作ります。
クリスマスプレゼントとは別枠で
特に深い意味のない贈り物をしたくなっただけだから
さらりと受け取ってもらえるとうれしいです。
それでちょっと喜ばれたらいいなという下心でした──
えへへ。
おうちになんでも困ったとき話せる
かわいいお姉ちゃんがいてよかった!