立夏

『やり残したこと』
というわけで!
時はいよいよ年度末。
明日からは生まれ変わったような
何もかも新しい時間が始まる──
その前に、あわてんぼうで落ち着きがなくて
おっちょこちょいのリッカは
何かこう──
なるべくやっておきたいようなことを
忘れてはいないだろうか?
こういう節目の時に
少なくともこれだけはこなしておけば
後悔もそんなにないだろうという
大事なこと──
リッカはいつもすべってころんで
みんなに助けられ、
泣いていることもときどきあるのに
優しい家族がいて
なんとかなって日々を過ごしている──
そんな女の子が
何かのきっかけでやっておきたいと言えば
いつもありがとうと
大事な人たちに伝えることと──
これからもよろしくと
根回し……おねだり……いや、さわやかなあいさつをしておくことだ。
オニーチャン!
明日からフレッシュに毎日を過ごすリッカが
暇を持て余して柄にもなく考え事をしたり
お手伝いを探したりに来たよ!
なんでも言いつけてみてね。
きょうはちょっとまじめにやるかもしれないヨ。
おしごとして──
休憩をして
おやつも食べて──
子供たちのお世話をするという名目で
立夏のほうがいっぱい遊んでもらったら、
なんとなく心残りがあったらつまらないなという
こういう時には、
とてもいい一日になる予感がするのだ。
お手伝い探し屋さんの
リッカがにぎやかに歩いているよー!
先に自分のことをしっかりしなさいとかいうことは
こういう良く晴れた日はとりあえずおいとくとして
いつも毎日、元気な立夏と過ごしたい人がいたらよっといで──!
年中無休で地上に降りた輝く太陽、
何があってもくじけないガールの手を借りたかったら
今日はお安くしとくよ──