『変わりゆく日々の様子』
今日はあたたかいほう──
でも、冷たい風が吹いていたから
どちらとも言えない気もする。
ともあれ──
春は日々近づいている。
私たちも進級を迎えたり
新しい季節に
何かと変わっていくことも多いかもしれない──
となると、
考えることは
これから進んでいく新生活の準備と──
過ぎていく冬に
やり残したことがないかどうか。
大事なのはそういうことになるわね。
なにしろ私はまだ小学生。
それに、きょうだいの多い大家族。
何もかも思い通りになるとはいかないけれど
だからこそ、計画的に考え
自由になることが少ないからこそ
わずかでも理想をつかみ取っていかなくては。
もちろん、わかっているの。
現実はそんなに甘くなくて
全ての未来は儚くむなしく
ひとつとして手にすることのない時も
やってくるということ──
春を迎えるときの
必然的な別れと──
でも、何か前に進めるようなことは
なにもしていないようなぽっかりとした心の空洞。
出会いと別れの季節なんて
誰が言ったのかしら!
私はまだ、近くの駅を通る車両でさえ
知らないことも多いのに──
また、いろいろなことが変わっていくわ。
まあ──そんなのくよくよ考えている暇がないのは
家族が多くていつも落ち着かないおうちのいいところ──
と、前向きに考えておこうかな。
もうすぐ2月は終わり、
そろそろ冬服を整頓して
タンスに残すべきものは残す、
もういらないものは片づける──
だんだん、始めていかないと。
それこそ突然に
電車を使って春らしいお出かけに行こう、なんて話が出たりしたら
そうしたら私は
誰よりも先頭に立って
準備は万端だと──
この時を待っていたと進んでいくの。
まあ──たぶんないと思うけど。
早めに春の準備をはじめるのはたぶん、ただの性格よ。
あーあ、ちょうど電車で手軽に行けるくらいの距離に
家族でお出かけできる人気スポットでもあればいいんだけどな!
春になって込み出す前に、
ダイヤ改正の季節を迎える前に
私はまだ出会っていない人が多すぎると思うの──そうでしょう?