『たのしい時間は』
あれっ!?
いつのまにかもう
こんな時間!
ユキちゃんの知恵を借りて
作戦会議を続け──
いろんなアイデアを出し合っていると
ついつい楽しくなって
あっという間に時間が過ぎていく──
お祭りはいつも本番より
準備している時がわくわくすると
よく言うけれど──
蛍は本番も楽しいと思うの!
でも──
準備が楽しいって言ってる人の気持ちも
いま──わかる気がしているの!
三連休がやってきました。
お休みだから時間はたっぷりあって
掃除にお洗濯も楽しく──
そしてもちろん
私たちのおうちには
もうすぐバレンタインデーがやってくるので
みんな、やりたいことがいっぱいで
誰もが張り切っているのです。
蛍もそれなりに
お料理もお菓子も作れるほうだけど──
お兄ちゃんに喜んでもらえるチョコを
考え出せるかどうか、
それはお料理の経験がどれだけあっても
なかなか簡単なことではないですからね──
お兄ちゃんの顔を思い浮かべて、
お兄ちゃんの好きな食べ物を思い出して、
おなかがすいて、
今日の晩ご飯が決まって──
バレンタインデーの計画は
ああでもないこうでもないと
からまる糸のよう。
そんな時には
考えをまとめるためにも
お料理の本を読み返したり
いろんな人と相談して
見聞を広めるのが何よりの一番──
なにしろひとりでは
たいした考えも浮かばないですからね。
その点、ユキちゃんは
よくお料理を作るところも
一緒に食べるみんなの顔もよく見ていて──
蛍にはない視点と
独創的なアイデア
そしてお兄ちゃんへの愛情が
全ての言葉から伝わってくるようで──
計画を立てるのって
同じ気持ちの人が集まると、
とっても楽しいんだと思います!
でも──なぜか
たくさんあるように思っていた休日の時間は
すぐに過ぎていく。
しかたない!
とりあえず、少しでも前に進んでいるということにして
何もできなかった気もする今日を後悔するより
切り替えていこう──
私たちには、まだ本番の日まで
準備を楽しむ時間がある気がする。
こんなにすてきなことが
一瞬で過ぎていくはずがない気が何となく少しする!
だから──ゆっくり休んでリフレッシュしたらまた明日。
本番に匹敵するかもしれない準備はまだ続けられるのです──