観月

『三が日』
お正月からみんなで過ごして
兄じゃといっぱい遊べたのは
よいことじゃ!
寒くてなかなかおでかけできずに
退屈そうな子もおったが──
初詣はそんなに急いで行かずとも
神様なら、いつまでだとかけちなことを言わず
見ていてくれる──
もしもあいさつに行くのが遅れて
へそを曲げるような神様であったら
わらわが直接言って
ちゃんと話をして──
ご利益をいっぱいお土産にもらってくるのじゃ。
良い子たちのおうちは
そうでなければならぬ。
たとえ難しくても──
みんなで話して
書初めをした
今年がこれから先、きっと良い年になることを願って
真剣に考えた今年の目標が
正しくわれらを導いてくれねば、
そうでなければならぬ──
先のことなど何もわからず、
確かなのは、お正月がやって来たから
全ての人に平等に一年の歳が重ねられたのと
そしてまた
平等にまだ白紙の未来が与えられたということだけ──
どこに行くのか
どこへ踏み出す一歩が正しいのか
まだ誰もわからないのが
お正月ならば──
自分の進む道が
きっと良い方向へ進む
前へ向かう道なのだろうと
何のしるべがなくとも思い込んでよいのが
お正月なのだろうと──
そう思いたいものじゃ。
兄じゃもそろそろ今年の目標や
みんなとやりたいことなどを考えたかの。
わらわはの──
家族みんなが心安らかに、
たまには身も心も清らかに運動に勉強に
自己を磨く修行なども頑張って
幸運の一つや二つは素手を使って
力を合わせ、もぎとってくるくらいできるよう
元気で明るく
みんな仲良くいられたら──
そう願っておる。
お正月だからかまわぬであろう。
きっとそうなる──間違いなくそうなる。
わらわの大事な家族に
よいことがたくさんあると願いたいのじゃ。